そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

120115

『あの、晴れた青空』DVD発売までいよいよあと3日。
ラストスパートでこちらも再開します。青空本編完全ネタバレ感想その15です。


これまでの感想はこちら。→ 【その1】 【その2】 【その3】 【その4】 【その5
その6_a】 【その6_b】 【その6_c】 【その7】 【その8】 【その9】 【その10
その11】 【その12】 【その13】 【その14




まずはお約束の長ーい注意書きから。
駄目だなって思ったら、即引き返して読まないでください。




※映画版『あの、晴れた青空』の完全ネタバレになります。
※映画化されていない他の原作エピソードも遠慮無くネタバレします。
※映画撮影時のメイキング的なエピソードも随時盛り込みます。
※映画版青空に関係無い話題にも必要があればどんどん脱線します。
※原作・映画版ともにギイタク至上の主観的感想です。
※あくまでも根本的には腐女子が書く感想です。お察しください。
※なので、ギイタクのラブシーンは当然ですが大好物ですw




こちらの【青空あらすじまとめ】の流れに沿って感想を書いていきますのでよろしければご参照ください。






(35)
場面は再び現在、一人託生が佇む駅のホームへ。踏切の警報音が響いて、タイムリミットである11時半の電車が近づいてくるのを知らせます。「ギイ、やっぱり……」電車が来る方向をみてせつなげに、そしてどこか諦めた顔をしていた託生の目に飛び込んできたのは……待ち焦がれた愛しいひとが必死でこちらへ走ってくる姿。託生の表情が信じられないというような驚きから泣きそうな顔へとみるみる変わっていきます。改札を入って駅のホームに現れたギイは、託生の姿を確認すると安心したのかニコっと微笑んでその名前を呼びました。ギイの声を聞いて堪えきれなくなった託生が鼻を啜り上げ、くしゃっと眉根を寄せてとうとう泣き顔になります。駆け寄ってきたギイは託生の腕を掴むと、そのまま電車のなかへ。二人が滑り込んだ瞬間、扉が閉まって電車は出発するのでした。



駅のシーンの撮影は、メイキングにも収録されていますが二つの駅を使っています。小湊鐵道上総中野駅と上総鶴舞駅です。上総中野駅は小湊鐵道南の終着駅でしてその駅始発となる電車を特別に二両編成にして撮影に使わせてもらったそうです。両方の駅でそれぞれ各シーンの撮影は行われたと思いますが、ギイが電車と並走する場面は上総中野駅の線路脇で撮られたものが、駅の外観や駅で待っている託生の場面、ホームでの託生とギイの場面は上総鶴舞駅で撮られたものが本編で使用されたようです。いやーわからないように上手く繋いであるなあと感心しましたね。よく観ると、他のシーンの電車はすべて一両ですが、ギイと並走してやって来るあの電車だけは確かに二両あるのがわかるんだな〜DVDをゲットしたら細かくチェックしてみるのもいいかも。


このシーンで印象的なのは、やはりギイをみつけた託生の表情変化でしょうか。青空の予告編で0:57〜1:00あたりの託生、あれがちょうど11時半の電車をみたときの託生なんです。あのせつなげで諦めの混じった表情が、ギイの姿をみつけた瞬間驚きに目を見開いて、やがてうれしさに感極まる気持ちを押さえきれずしゃっと泣きそうに歪んでいくんです。ここに託生の言葉は一切ありません。これぞ、その表情だけですべてを語る浜尾託生圧巻の表情演技ですね!!!!




(36)
ここらへん、小刻みに場面が過去と現在を行き来するのでちょっと慌ただしいです。もう一度、一年前の305号室へ。一度はギイを受け入れかけた託生ですが、ギイの熱い囁きに兄の声が重なって聞こえ、それが過去兄に受けた仕打ちの記憶を託生に蘇らせてしまいます。行為に興奮しているのとは違う荒い呼吸を繰り返す託生。その様子がおかしいことに気づいたギイは、苦痛に耐えるように硬くギュッと握り締められた託生の手を自身の手で上から包み込みました。そして託生に言うのです。「なんて顔してるんだ、託生」



ジュンプラは現在の合間合間に細かく繋がれていくので青空本編ではなかなかもどかしい展開ですがこちらは本編特典のディレクターズカット版でじっくりと堪能させていただくとして、ここはねー託生の握り締められた手、かなあ。なんか子どもみたいにちいさく感じるんです。実際のはまおさんの手はちいさくもないしだいすけさんとさほど変わらない大きさなんですが、この場面でギイの行為を無意識に拒むように握られたその手は何故だかにちいさくみえた。きっとかつて兄に組み敷かれていたときも、抵抗出来ない代わりにこうやって自分の手をギュッと握り締めて耐えていたんだろうなあって思わせる、そんな手だったんですよねえ。頼りない幼子のような手を、耐えなくていいんだよと上から包み込むギイの手……この対比、美貌の柱バーン! のあとと同じで、敢えて上から重ねることで託生とギイの手の大きさの違いを錯覚させる狙いがあると思います。実際の本人たちは大きさ変わらないですから。でも託生とギイのイメージからすると、やっぱりギイの大きな手に託生の手は包み込まれてほしいじゃないですか(笑)。その演出としては、握り締めたグーの手をパーの手で上から重ねるというのは実に上手い錯覚方法だと思いますねー!!



(37)
またまた現在。電車のなかの託生とギイです。並んで腰掛けた二人。涙を拭う託生にギイはスヌーカー大会の顛末を話します。三洲のとった行動を聞いて、託生はようやく今朝、三洲が自分に言った言葉の真の意味を理解するのです。「これで崎への貸し、三つだ」、今朝の270号室での回想が挟まれます。「ありがとう、約束守ってくれて」ギイの方に向き直って、ようやく満面の笑顔を浮かべる託生。そしてそれにうれしそうに微笑み返すギイ。託生はそのままギイの肩に頭を寄せもたれると愛おしそうに目を閉じ寄り添います。ひさびさに託生のぬくもりを間近に感じてギイもふーっと息を吐き安堵。ようやくいつもの二人に戻ることが出来ました。



このシーンはメイキングギイタク版にまるっと入っています。電車のなかの撮影は、多分撮り直す時間もほとんど無かったと思われますので、一発勝負みたいな感じだったんじゃないかなあ。メイキングで映っているのがそのまま本編に使用されているOKカットですね。(アップになるカットはもう1テイク別に撮ってるかな?)ただし音声は余計な音でも拾ってしまったんでしょうか、後録りで台詞アテレコし直してます。個人的にはメイキングの台詞回しの方が臨場感あって好きですね。録り直した方はギイがなんか落ち着きすぎてるんだもの。託生の方はボロが出ない程度の台詞量なんでまあセーフ、かな(笑)。


ここで寄り添う二人が文句無しに素敵なんです!! 本当にうれしいって表情をしてるの。特にギイがね、託生が肩にこてんってしたあとちょっとびっくりしつつもうれしそうなギイがなんか可愛いんです。うれしそうでいて、でも再び託生の信頼を取り戻せたことを心から安堵している様子が伝わってきて、ああギイよかったね全力疾走した甲斐があったよね、って言ってあげたくなります。(途中絶対Fグループの魔法使いまくったと思いますけど)




駆け足ですがなんとか3場面消化しました。残り7場面。次はいよいよジュンプラの、あの8分間の長回しシーンにいけるかな。