そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

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ではあらためて記憶をフル回転させ、タクミくん感謝祭で流れた青空特報覚え書き&プチ考察。




以下、注意事項。


※原作版「あの、晴れた青空」「June Pride」のネタバレがあります
※映画版『あの、晴れた青空』のネタバレに繋がるかもしれません




とはいえ、1回目と2回目とどちらで流れたかのかよく覚えていない場面カットがいっぱいあるので、間違っていたらゴメンナサイ。






【特報1回目】


雨音から始まり、雨に濡れる線路のレール。


温室で託生がギイを待っている。


食堂? 託生と赤池の会話。
「ほう、ギイと二人きりで会いたいと。それをどうして僕に頼むのかな、葉山くん」
「めっきり声が掛け辛くて。 ギイのゼロ番訪ねるのもちょっと勇気が出なくて」


学校の階段で、すれ違う託生とギイ。
そっとギイを伺う託生。ギイは託生を見ようともしない。
タクミくんシリーズメインテーマが流れ始める。


270号室? 託生と真行寺の会話。
「別にぼくとギイとは、つきあってるとかそんなんじゃ……」
「今はもうつきあってないって聞かされたところで、でも葉山サンはギイ先輩のこと変わらず好きなんだろうなあ、って」


温室に現れるギイ。入ってくると同時に眼鏡を外す。
「よ」
駆け寄ってギイに抱きつく託生。笑って抱き止めるギイ。


270号室? 託生と三洲の会話。
「三洲くんがぼくと真行寺くんのこと、気にしてるなんて意外だな」
「ハッ、そりゃ、少しは気になるさ」
「恋人でもないのに?」
「惚れてなくても、あいつは俺の所有物だ」


教室で級長簑巌の説明。
「大会までの日程をお知らせしておきます。実施日は六月十五日、今度の日曜日」


温室で抱き合う託生とギイ。
「良かった……」
「託生?」
「もう無理だって、半分諦めてた」
「そんなに待たせたか?ごめん、託生」
見つめ合い、そっと顔を寄せていく二人。
くちびるが重なる寸前でスローになりやがて暗転。






【特報2回目】


美貌のディテイルのテーマ(※最後の5分のBGM)とともに、託生とギイの共犯者の誓いのモノローグがかぶさっていく。


「託生……頼みがあるんだ」


それに合わせて速いテンポでカットインされていく青空の各場面。
(以下、順不同)


それぞれの部屋から降りしきる雨をみつめる託生、ギイ、
スヌーカー大会でキューを構えるギイ、駅の正面に立つ託生、
雨のなかを一人歩く託生、ゼロ番のドアの前で躊躇する託生、
270号室を訪れるギイ、応対する三洲、ギイを睨み付ける託生、
温室に現れる剣道着姿の真行寺、ゼロ番にいる簑巌、
教室でクラスメイトを振り払う嫌悪症時代の託生、
そんな託生を後ろの席で痛々しそうに見つめるギイ……


「ずっとギイのそばにいる」、で美貌のモノローグが終わると、
そこにワンシーンだけ青空の台詞が流れる。


305号室のベッドの上?で
裸のままのギイが託生を背後から抱き締めながら訊く。


「恨んでるのか?」
「――多分」






脳内の記憶がおぼろげなので台詞は原作のまま引用してあります。映画の劇中で使用されている台詞とは異なっている可能性大です。



1回目と2回目で記憶にかなり差があるのは理由があります。1回目はスクリーンが非常に見やすい位置であったのに対し、2回目は、例えるならサッカーで、ゴールライン付近のゼロ角度からシュートを狙わんとするような状態の位置でして……ぶっちゃけスクリーンがよく見えなかったんですよね。




いやーこうしてまとめてみると、1回目と2回目、非常に対照的に作ってありますよね〜。横井監督曰く、〝出逢い編〟と〝泣かせ編〟だそうです。1回目では温室でのやりとりを中心に、青空メインキャスト全員の台詞を盛り込んでいわゆる顔見せ的なわかりやすい映像に仕上げています。2回目はほぼ台詞無し。矢継ぎ早に場面が変わるし時間軸も変わるしで正直、ゼロ角度からでは動体視力がまったく追いつきませんでした。しかも流れているのが美貌ラストのあの曲と共犯者の誓いなワケですよ。ギイタク好きさんならあの曲流れてるだけでキュンキュンもだもだしちゃうはず。そして唯一聞かせた台詞がッ!! わかるひとには一発でわかる、あの場面!!!! そう、「June Pride」からの一場面なのです!!!! んもー憎いね監督!!!!




ではここで整理。特報映像でわかったこと。


 ・剣道着姿の真行寺がいて、その後の三洲とのやりとりもある
  →リンリン絡みのエピソードがある。(大橋先生も登場するしね)
 ・ギイのゼロ番を訪ねる託生、そしてゼロ番に簑巌が先客としている
  →その後のゼロ番での託生とギイのやりとりも、ある程度までは多分ある。
 ・教室で嫌悪症時代の託生をみつめるギイがいる
  →一年生時代のエピソード(暁? 若しくはオリジナル)が挿入されている。
 ・「恨んでるのか?」「――多分」の台詞がある
  →「June Pride」での初H後のやりとりがある程度確実に描かれている。




特報2編通して印象的なのは、雨が降っている場面が多いこと。そして、作品タイトルにもあるのに、特報映像のなかでワンカットも、「青空」、の画が映されていないこと。


絶対、コレ、狙ってやってます。なんせ横井監督ですから。


特報を見て思い出したのが、横井監督が手掛けられた『君へのメロディー』のことです。
以下、君メロのネタバレさらっとしますので注意!!




君メロもですね、お話の最初からずーっと天気がすっきりしなくて、話が進んで進んでクライマックスのあと最後にようやく快晴になったんです。これが、視覚的にめっっちゃくちゃ効果絶大だった!! 最後、晴れた海辺に佇む現在の主人公とヒロインの姿に号泣したんですよね私。


青空も、もしかしたら「晴れた青空」になるのはラストだけかもしれません。その青空の下、永遠の愛を誓う託生とギイ……嗚呼もう考えただけで泣けてくる。






ちなみに今作の重要な場所である駅について。撮影に使用されたロケ地がほぼ判明しました。ぐっかむ写真だけを手がかりにこの駅を見つけ出したのは友人です。感謝!!!!(11/05/01付け記事に書いてある大きなネタとはコレでした)


彼女が言うには、「まず関東各県のフィルムコミッションのサイトから駅探して、千葉のは使い物にならなかったからローカル線っぽいところを探して、それから鉄ちゃんのサイトやらいろいろ見まくってやっと確信が持てた」とのこと。いやもうアンタすげーよ!!!! 愛のなせる業だよ!!!!


特報映像で正面から映された駅を見て私も確信しましたのでこのタイミングで記事として公開させていただきます。





小湊鉄道の「上総鶴舞駅」です。
「マイタウン市原」写真ブログ様(リンク許可ありがとうございます)の記事の、
2月5日(土) 小湊鉄道上総鶴舞駅 その1
2月5日(土) 小湊鉄道上総鶴舞駅 その2
駅と電車と線路の非常に綺麗な写真がたくさん掲載されています


【その2】の駅構内からベンチが移っている写真をぐっかむと比較するのが一番わかりやすいかと思います。二人が腰掛けていたあのベンチね!! 是非ごらんになってみてください。託生とギイの幻影がそこにみえるかも。