そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

111017


さてさてはまおさん初主演舞台『ANGEL EYES』ですが、お話の内容が難しかったとか設定がわかりづらかったとかそういうご意見をちらほらと耳にしたり見かけたりします。


確かに耳慣れないカタカナ用語での説明台詞が初っ端から氾濫していておまけに役者の滑舌は皆さん今一歩二歩……え? 素人? なレベルのひともいて、最初のキメラと博士の会話部分で早くも脱落した、なんて方もいることでしょう。こういう世界観に馴染みが無いと余計にキツかったかもですね。



なので、私なりの脳内解釈を交えながら、『ANGEL EYES』の本当に必要な部分のみ、あらすじとしてまとめてみました。




以下、公式サイトより引用。


<STORY>
 舞台は近未来、メガフロートと呼ばれる独立した巨大人工島・ガリヴァーの首都・アプレゲール。コンピューター管理された平和で幸福な都市であり、独自の経済システムを持ち、収入源は主に観光とバイオテクノロジー研究。バイオ産業により、医療・食料・環境は劇的に変化し、人々の生活も安全、安心を保障されていた。しかし、バイオの恩恵を受けるのは上層区に住む一部のエリートのみ。その下層では格差に喘ぐ市民が多数いた。

 試験管ベィビー達は成長し、キズナ率いる“バニラ・スカイ”と、ミシマを中心とした“光クラブ”は、下層区で日々を過ごしていた………。




↑ここまで公式によるあらすじ。

↓ここからは私独自のあらすじまとめです。個人的な解釈が入ってます。




<黒白共通部分>
 アプレゲールの住人は「パンドラ」と呼ばれる人工子宮によって産まれ、英才教育を受けた後に優秀な人材として社会に送られる。キズナ(マオ)やミシマ(バッシー)はパンドラの四代目で、四代目の子どもたちは半分以上が遺伝子異常をもって産まれ、パンドラでの育成期間を通過出来なかった。失敗作として処分されたはずだが生き残った四代目の半数は、アプレゲールのコンピューターによる管理支配が唯一行き届かない下層区へ逃れそこで成長し、それぞれが日々を必死に生きていた。


 上層区にあるバイオ研究会社のエターナル社はパンドラに関するプロジェクトを担当し、パンドラを監視している。エターナル社の社員もパンドラから生まれた各代のベィビーたちで、今はパンドラの七代目誕生を待ちながらプロジェクトを進めていた。そのパンドラプロジェクトは、未だ完全に成功していない。パンドラ生まれの初代はウイルスに弱くて、二代目・三代目の出生率は80%程度、四代目は遺伝子異常、五代目・六代目は成長ホルモンが著しく欠けて育たない……ここまで各世代とも完全に健康体な人間は育成出来ていなかった。



★黒バージョン:
 パンドラベィビーたちは、男女両性具有のAG(アンドロギュノス)であるキメラ(ナリさん)の精子卵子によって作り出された。いわばキメラの子どもである。キメラは不死であり、パンドラプロジェクトの研究材料としてエターナル社で長い間監視されながら生かされ続けてきた。死ぬことが出来ないキメラは「死」という救済を望んでいた。だがAGであるキメラを殺せるのは同じAGだけ。そしてAGは何十万人に一人という確率でしか現れない稀有な存在。キメラはもうずっと探し求め呼び続けてきた。自分の声がきこえる誰かを。自分に死をもたらしてくれる希望を。パンドラから生まれた己と同じ運命の子どもを。


 キズナには、いつからか自分を呼び続ける誰かの声がきこえていた。その声の主はキメラだった。キズナはキメラと同じAGだったのだ。キメラの望みに様々な思惑が絡まって、キズナはキメラの元へと導かれる。「バニラ・スカイ」での相棒ワード(あんり君)を人質に捕られたキズナは上層区へ向かった。信頼していた人間から裏切りに遭い次々と死んでいく下層区の住人や四代目の仲間たち、その悲しみに傷つきながらもキズナは一人エターナル社に乗り込んだ。キメラと対峙するキズナ。キメラに抱擁されたことで彼の命を受け継ぎ、次のキメラとしてアプレゲールを支配する存在になるだけの力をキズナは手にする。だがキズナは与えられた運命を拒絶し、下層区に自分がいる意味をみつけるため、自分の意志で運命を選ぶ。誰もいなくなった廃墟の下層区へワードと二人、戻っていくのだった。色覚異常ですべてが灰色だったキズナの世界。だがキメラの命を受け継いだことで、夜と朝の境目にある生まれたての空が総天然色でみえていた……まっさらな、バニラ・スカイの空の色が―― ★完



☆白バージョン:
 アプレゲールのネットワーク社会を支配しているのはキメラで、彼は実体を持たないデータとしての存在である。そしてアプレゲールはキメラがネットワーク上に作り出したジオラマの世界だったのだ。実体をもたないキメラはエターナル社のパンドラの部屋から外に出れば消滅してしまう。リアルの世界へ自ら行くために、キメラはこの場所を抜け出せる生身の身体をずっと欲していた。自分と融合出来るパンドラの子どもを探し求め呼び続けていた。その声に応えた唯一がキズナだった。キズナをキメラの元へ連れて行くために、キズナが潜む下層区に総攻撃が行われた。四代目や下層区の仲間たちは次々と殺されていく。キズナのふりをして身代わりに捕らわれたワードを助けるため、悲しみに傷つきながらもキズナは上層区へ向かった。だが辿り着いたその先で、ワードもキズナの目の前で無惨にも撃たれてしまった。キズナはキメラの望むまま彼との融合を果たす。だがキズナの強い意志は、意識も身体もキメラに乗っ取らせはしなかった。パンドラを破壊することでデータであるキメラは消滅した。キメラと融合してその力を受け継いだキズナ以外誰もいなくなったジオラマの世界。ここの向こうにある本当の世界をぶっ壊し、リアルをこの世界へ取り戻すためキズナは進む。一人、真っ直ぐにススム―― ☆完






お話の大筋を理解するのに必要なのはこんなもんで十分だと思うんですが、その他のキャラに纏わるアレコレはわからなくても大丈夫…というか、矛盾が目立つ余分なエピなのでむしろ囚われない方がいい。ざっくりカットしましょう(笑)。


ということで、ジュストとDJの設定は黒白どちらもカット、スーチーの鐘エピもカット、博士と助手の部分も当然全カット。増やす部分はミシマとキズナのエピをもっと強化し、キメラとキズナの因縁ではAG設定を採用して二人が対峙する場面は白☆なみに長くしてナリさんをもっともっと活躍させる。EDはワード生存と死亡の2パターン、これでよくね?




あらためてこうして筋をまとめると、あーうん、やっぱり私は黒の方が好き。ラストに救いがあって好きかなあ。キズナ一点集中で主人公一強っぽいのは白なんですが、最後キズナが一人ぼっちになるのがね、なんかもう痛々しくて可哀相で可哀相で(泣)。それと基本は黒をベースにして作ってあると思うので、メイン以外のキャラのエピの矛盾がまだ黒の方が許せるかなあ。白はそのまま台詞使うことでジュストとDJのやりとりとか繋がってないしスーチーの奇行は黒以上に意味不明だし、ミシマの死に方はおかしいし。個人的には白のオチの投げっぱなしっぷりがゲットバッカーズとかスターオーシャン3とかを思い出させて、なんだかネットものにありがちな逃げよね……とか思っちゃったのも大きいかも。あとは稀有な存在としての理由が、キズナが実はAGであるという方が説得力あるし萌えるし。






ここからは腐女子的感想という名の妄想補完につき閲覧注意(笑)。



黒★のED後は、ワードとキズナが下層区という新たな楽園のアダムとイブになると思うんです。ワードは今にも死にそうだったくせに心臓疾患が何故か完治して一年ぐらいで背も伸びてガタイもよくなって、そしてすんごいイケメンに育つんですきっと!! 一方キズナはAGとしての本能がワードの愛のおかげで女性寄りに作用して、中性っぽい美人さんに変化を遂げ、そしてワードの子どもをたくさんたくさん産むんだわ……


だってワードってば普通に今でもキズナのこと好きすぎるんだもの!! キズナ本人も忘れてた誕生日に貴重な花火を夜空に上げてキズナにプレゼントするんですよ!!!! そんでもって自分が死んだらこの目をキズナにあげる、バニラスカイの空をみてほしい……とかさ〜もうすんごい愛してるよね!! だから、ワードは自分が健康になってキズナを護れるような男になったら絶対にヤルと思う(笑)。キズナがAGであることも現場にいたから知ってるし。


キズナへの愛ならミシマも負けてないよ〜!! パンドラのなかにいた頃からキズナのことを覚えていたミシマ。ミシマはキズナのコンプレックスだった左手の甲にある×印の痣を、己の死に際に「これは×じゃない、+だ。プラス思考だよ」って言って、キズナの心の傷を癒してやるんです。命を懸けた最後の愛の告白……泣けるじゃないの……バッシーまた死ぬ役なのね…とか思ってごめん(笑)。



まあ、基本的にキズナは総愛されでしたけどね!!(←腐女子脳は結局こうなる)