そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

110526


ええと、まず最初にお断りしておきます。ぴゅあ本編DVDはワタクシ入手時期未定です。予約もしていないので今日のフラゲも当然無いですし、当面ネタバレ感想の予定もありません。それ目当てで来てくださった方がいらっしゃいましたらごめんなさい。


ちなみにすでにフラゲされた方からネタバレの感想は伺いましたがワタクシ、密林ポチには至りませんでした。あ〜ギイと三洲の対談は観たいかも。ピスメ大楽と青空メイキングフラゲの中日にでも届くように買うかなあ?






そんななかでお送りする本日の更新記事。タクミくん感謝祭の2回目、虹色の部の方だったと思うんですけど、青空製作報告の場で横井監督がこんなことをおっしゃっていたんです。


「(青空とPureが)繋がるように撮りました」


美貌は託生たちが三年生の4月、ぴゅあは7月、青空は6月のお話。ぴゅあと青空で映画化された順番と原作の時系列は前後していますが、最終的に5作目までのDVDがすべて出揃ったときに、ストーリーがちゃんと繋がるように考えながら撮ったのだ、と。



そうなんですよね。この映画版のなかで時間軸が上手く繋がらないのではないか、という危惧に関しては、11/02/08付け記事の後半の方でそのものズバッと指摘していたりするんですが、このコメントは監督から投げられたメッセージだとワタクシ勝手に解釈いたしました(笑)。こんな絶好の球、投げてくれたんですよ? 受け取らないワケにはいきませんよね。




というコトで、青空とぴゅあが一体どうやって繋がるのか、青空本編を観る前に現段階で判明しているコトだけで考察してみようと思います!




以下、注意事項!!


※原作版「あの、晴れた青空」ネタバレしてます
※映画版『あの、晴れた青空』ネタバレになるかもしれません
※原作・映画版『Pure』ネタバレしてます
※原作・映画版『Pure』を絶賛していません
※原作・映画版ともにギイタク至上の主観的意見です




以上のキーワードで駄目だと思ったら読まないでください。
嫌なものを敢えて読むのはマゾ行為だぞ☆






映画タクミくんプチコラムその20。
〝青空とPureを繋ぐもの〟



原作版タクミくんシリーズの「あの、晴れた青空」と「Pure」は、本編作品の時系列でみると直近の連続したエピソードになっています。(両作品のあいだに番外編作品はいくつか挟んでいます)原作の方の青空を読み返すと、Pureへの前フリだと思われるような描写が結構あるんですよね。まあ実際にはごとうせんせーが青空を書かれた当時にPureというお話の構想は無かったと思いますが(「Pure」が書かれたのは青空執筆の4年後ですからね)後出しの強みとして、青空の作中にて蒔いておいたタネを、ごとうせんせーがあとから拾ってPureで実らせたんじゃないか、とも考えられるかなあと。


その密接な両作品の関係に、横井監督が気づかないワケが無いと思ったんです。




具体的な話に移ります。感謝祭のときの青空特報で流れた場面に、以下のシーンがありました。



 ・原作冒頭での託生と真行寺の会話
 ・託生と真行寺を気にしている三洲と託生の会話
 ・剣道の稽古着で温室にいた託生の元を訪れる真行寺



これらはいずれもコミックス版の「あの、晴れた青空」ではカットされた原作のシーンです。コミックス版青空は託生とギイのエピソード部分のみを描いていると、漫画作者のおおや和美さん自身がコメントでそう触れています。つまり、ギイタクだけに重点を置くのならば上記はいわば必要無いシーンです。私も別に無くていいや〜と思っていた部分だったりするのですが。


原作のネタバレになりますが、託生と真行寺はひょんなことがきっかけで二人で仔猫の里親捜しをすることになり、売れ残った一匹を託生の担任でもある大橋先生に温室で飼ってもらうことになります。(原作「緑のゆびさき」参照)それによって二人の関係は和らいで急接近するのですが、そんな二人の仲に内心穏やかではないのが三洲。気になるあまり思わず口に出してしまったのが、11/05/10付け記事に特報おぼえがきとして上げた以下のこのやりとりです。



 「三洲くんがぼくと真行寺くんのこと、気にしてるなんて意外だな」
 「ハッ、そりゃ、少しは気になるさ」
 「恋人でもないのに?」
 「惚れてなくても、あいつは俺の所有物だ」



この場面を劇中に入れるには、その前段階となる仔猫=「リンリン」絡みの託生と真行寺のやりとりも入れなければなりません。リンリンの今の飼い主である大橋先生の出演も必要です。託生とギイのエピソード以外の描写にある程度の時間を割き、さらにはキャスト一人分余計に出演料(しかも大物ですよ!!)を費やしてでも、敢えて託生と三洲の真行寺を巡ってのこの会話シーンを青空の本編へ挿入してきたことに、私は青空とPureを繋ぐ鍵があると睨んでいます。




映画版タクミくんシリーズ第四弾『Pure』について、ウチのブログを読んでくださっている方にはおわかりかと思いますが私自身はまーそりゃーいろいろと不満な点が多いワケです。(そのいろいろのいくつかは過去記事にて吐き出してきました)なかでも大きな要因の一つに、原作版「Pure」ではしっかり描かれていた託生と三洲に関するシーンがほぼカットされたということが挙げられます。


原因ははっきりしていて、『Pure』撮影時に託生役のはまおさんのスケジュールをわずか1日しか押さえられなかったことに尽きると思いますが、無理を通したその影響をモロに受けて出来上がったのが映画版『Pure』の残念な部分の一つ、託生と三洲の関係の希薄さ……薄っぺらさなのです。




原作・映画ともにPureのクライマックスである、三洲の真行寺への想いが爆発し人目を憚らず独占欲丸出しになる例の「お前は俺の所有物だろ」発言は、自分の誘いを断ったのに託生と一緒にいる真行寺、への嫉妬が最大の起因です。あの、葉山託生……崎義一の想い人である葉山託生だからこそ、三洲はあそこまで自分を晒け出し真行寺の気持ちを自分へ引き留めようとしたんだと思うんです。


〝葉山託生〟という存在への三洲の愛憎入り交じる複雑なこだわりは、映画版Pure本編だけでは残念ながらほとんど伝わってこないと思います。だって託生と三洲絡みの描写がPure本編中にまったく無いんだもの!! だからこそ、Pureという物語のラスト前で三洲が真行寺に告げるキメ台詞「あんまり葉山に懐くなよ、妬けるから」、が、なんだか随分唐突というか、イマイチ説得力に欠けると感じたんですよねえ……あ、あくまで私は、ね。



青空のDVDが発売されたあかつきには美貌→青空→Pureの順番で観たとき、Pureクライマックスからラスト前にかけて三洲の嫉妬&独占欲爆発において説得力とシリーズとしての一連の流れをもたせるためにも、真行寺をあいだに挟んだ託生と三洲……Pureではオトナの事情で不足してしまったその関係性に、時間軸上は前の出来事になる青空でちゃんと描写して伏線を敷いておくこと。


それが監督の言っていた「青空とPureの繋がり」なのではないかと思います。




……と、ここまで最もらしく語ってはみましたが、所詮は素人の邪推。監督お得意の魔法でもっと意表を突く布石が打たれているのかもしれませんよね。今度こそスライディング土下座の準備をしつつ(笑)、正解は23日後に!!




【『あの、晴れた青空』完成披露試写会まであと23日!! ヽ(゚∀゚)】