そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

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いつもお世話になっているブロガーさんが昨日の大ちゃんイベントに参加されて素敵なレポ記事を書いてくださいました!!


映画タクミくんと彼らのギイタクファンの皆様には是非読んでいただきたい内容ですのでお許しを得た上でご紹介させていただきますね。その素敵記事はこちらからどうぞ。


→ ぴゅあ☆はぁと セカンドステージ  様



記事のなかで私自身も一番うれしかった部分。こちらもお許しを得て、以下、引用させていただきます。


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『次、やるとしても監督が横井監督であって、と、タクミが浜尾だったら
やりますかね』

といってくれた大ちゃん。

『みなさんが1番望んでるのはそれだと思うんで。
みなさんによく言われるんですよ「どっちがかけてもイヤだ」って。
俺が出れなくてまおが出て別の人がギイをやってもイヤって言う人が多いし
俺が残ってまおが出れなくてっていうのもイヤだ・・・。
俺自身はどっちもイヤですし1番は
あんなに綺麗に撮ってくれてるスタッフさんや監督が変わるのがイヤです。
監督は俺ら以上にいろいろ考えて下さっている方なので。
監督が変わったらちょっと・・・うーん、どうしようかな?って考える
それくらい好きな監督です』

こうも続けてくれていました。


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もう本気で号泣した!!!!!!



というコトで、この発言を踏まえて始まる今日の記事。




映画タクミくんプチコラムその16。
〝託生とギイと監督と、ハッピーエンディングの続き〟




「どっちがかけてもイヤだ」


なんというかこれが究極にシンプルな願いなのかなって思います。


たとえば、私はいまだに観たことなかったりするんですが、シリーズ7作目が現在公開中の映画『ハリー・ポッター』これだって、子どもだった役者がどれだけ成長したとしてもハリーとロンとハーマイオニー、彼らの役者の誰が欠けても駄目なんだ!! って思うファンはきっと多いんじゃないかと。(幸いにも欠けること無く完結編まで辿り着いたようですね)


たとえば、日本映画ではこの夏シリーズ3作目が公開された劇場版『踊る大捜査線』、前作から7年のブランクがあるからと諸処の事情で青島と室井のどちらかがキャスト変更されたりしたら……それはもうこれまで皆が愛した踊るシリーズでは無い。(例えがこの二人なのは私の完全なる趣味ですが)



確立された作品世界のなかで、ピタリと「ハマった」関係性の登場人物たちがいて、現実とは時間の流れがまるで違うけれどゆっくりでも確実に作品内で過ぎていく時間を彼らは生きている。それはキャラクターを演じる役者さんたちとともに生きているんです。役者を通してキャラの姿を見つめ想い入れてきたシリーズ作品のファンは、作品世界が続く限り、半ば無茶だと知りながら役者にも同じ永遠を求めてしまうのではないかと思うんですよね。


これが決して表沙汰にはされることの無いような製作側の都合で、ポンと役者の首をすげ替えられてはたまったもんじゃありません。




さて、ここでスケールはずっとちいさくなりますが、映画タクミくんシリーズです。
スケールはちいさくとも次でシリーズなんと4作目です。現行の横井組体制での作品となった虹色から数えて次でシリーズ3作目と言う方がいいかもしれませんね。


タクミくんシリーズはいわずと知れたボーイズラブ作品で、この作品のファンはやはり腐女子と呼ばれる層が多いはずですよね。腐女子のキャラと関係性への想い入れはさらに深淵を極めます。作品のなかで託生とギイは、……まあ、この際性別はさておき、お互いを慈しみ求め愛し合う恋人同士の関係性をもった二人です。彼らの愛の深さがどれほどのものなのか、は、シリーズ第三弾の前作『美貌のディテイル』で、余すところ無くぐうの音も出ない程たっぷりと見せつけてくれましたよね。


男同士である、という意味では、『美貌のディテイル』のラストで「俺のそばで共犯者になってくれないか」……ギイのこの懇願は託生も言っていたように、文字通り〝プロポーズ〟なのです。そして、「共犯者になってあげる。ずっとギイのそばにいる」……託生のこの誓い。公的に結婚という形を認められることの無い男同士の恋愛にとって、『美貌のディテイル』ラストはある意味最高のハッピーエンディングです。


BLファンタジーにおける〝最高のハッピーエンディング〟の一つとして、観る者の心を惹き付け、年齢やときには性別、国境まで越え熱狂的に支持するファンが公開後いまだにじわりと増え続けているその要因は、託生とギイを、あそこまで演じ切ってくれた彼ら、役者二人の熱演があってのことで、さらには役者をそこまで導いた監督の手腕によるもの。


えーい、もう言い切っちゃいます。私の個人的意見ですからねっ。浜尾託生と、大ちゃんギイと、横井監督。このトライアングラーに1作目から作品を繋ぐタッキー赤池あってのタクミくんシリーズですよ!! これはもう、揺らいじゃ駄目でしょ!! すこしでも揺らいだら別物でしょ?!


最高のハッピーエンディングの後、作品世界のなかで幸せに生き続けているはずの託生とギイが、ある日突然、片方だけ消えてしまったら……? 欠けてしまった場所を埋めるように見知らぬ顔の誰かがそこにいたらどうでしょうか。それはもう、ここまで作り上げた作品世界そのものの崩壊だと私は思います。ファンは到底受け入れ難いことだと思います。腐女子的な意見で言わせてもらうと、美貌でプロポーズしてそれにYESと答えた二人なのだから、それはもうすでに「不貞行為」なんだよ、と。ハッピーエンディングの続きが酷い裏切りだなんて耐えられません。



それぐらい、腐女子にとって罪深いものを作ってしまったんだという自覚は、製作にも制作にもそして役者の皆さんにも出来れば持っていただきたい。


……いや、でも、それ、十分にわかってくれているようですね。大ちゃんの言葉はおそらく監督を始めとする現場の声でもあるだろうし、現場で実際に作品を撮る制作陣がそれをしっかり理解してくれているなら製作がどんなに血迷ったとしても、きっとそれを阻止してくれるでしょう。今回、託生とギイ抜きでタクミくんシリーズを撮ろうだなんて、考えるのも恐ろしい企画段階での暴挙を現場の人間が止めてくれたようにね。


そのおかげで、ファンは美貌のあのハッピーエンディングの続きを新しく送り出される作品世界のなかで見届けることが出来るんです。託生とギイがこれまでに無い程ナチュラルに寄り添い愛し合っている幸せな姿を、『Pure』でちょこっと垣間見ることが出来るのですから。いろいろグチグチ言ってきましたが、まだしっくりこない部分もありますが、やっぱりハッピーエンディングを経た託生とギイが楽しみでならない!!!! 役者からも原作の先生からも抜群の信頼を寄せられている横井監督が掛けてくれる今回の魔法に、素直に期待しています。



……いつまでも続くものでは無いという覚悟も、もうずっと出来ているので。


「次」、晴れた青空の画で綺麗に締め括ってもらえたら、そしたら、新しい〝託生とギイ〟にハッピーエンディングの続きを紡いでいってもらうのも……それもいいと思います。幸い作品ストックはまだまだありますしね。


でも今はとりあえず、あの美貌の続きの託生とギイが早く観たいです。