そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

100721


映画タクミくんプチコラムその14。

“所作一つといえども見逃せません”




先日、『美貌のディテイル』DVD発売以来

ひさびさに『虹色の硝子』を通しで観ました。

EDロールを最後まで見届けたあと、そのまま続けて美貌も

フルで観たんですが、期せずして自分のなかで両作品を

比較することになり、あらためて強く実感したことがあるんです。


今だから打ち明けますが、私、虹色の浜尾託生に関して

ただ一点、気に入らないというか、ちょっと首をひねってしまう

ことがあったんですよね。それは一体なにかと言いますと、


「ポッケに手ェ突っ込んで歩くなーっ!! ヽ(`д´)ノ」 ということ。


この、“ポケットに手を入れている託生の図” が、

個人的にどうしても引っ掛かっちゃってたんですよ。

託生って、あんなふうにポケットに手を入れて歩くかなあ…?って。

私の勝手なイメージかもしれないんですが、どうも違う気がして…。

一つの論拠としておおや和美さんのタクミくんコミックス全8巻を

ざっと調べてみましたが、託生が明らかにポケットに手を入れている

場面は無くて、ん?コレ怪しいかも?というのが2カット程でした。

ポッケin状態は「託生らしさ」を表す所作では無いと言えると思います。


ちなみに映画『虹色の硝子』の作品中では、

託生が制服で立ったり歩いたりしているシーンにおいて、肩に掛けた

リュックを握っていない方の左手は、8割方ポッケにinされています。

私服のときも、パーティーから飛び出した託生を追いかけてきたギイに

ブチ切れている場面で、思わず右手をズボンのポッケにinしています。

ポッケin状態のときは託生の心情的になにか意味があるのかと思い

虹色の各場面を見比べてみたら、いや、そんなことは無かったぜー。

普通に登校しているときも、ギイの気持ちがみえなくて不安なときも、

森田に嫉妬しているときも、ギイと愛し合ったあとの満たされ穏やかな

場面ですら、託生の手持ち無沙汰な左手はポッケinなんですよね。

というコトは、ポケットに手を入れるというこの所作に託生の心情等は

関係無くて、単に浜尾本人の癖かなにかとみた方がいいかもですね。

数カット程度ならここまで気にならなかったと思うんですが、

あまりにも多くのシーンでポケットに手を突っ込んでいるんですよ。

コレ、虹色の浜尾託生の所作として私が腑に落ちない唯一の点でした。


※7/22追記。

この件についてコメントいただいたんですが、美貌のメイキングで

浜尾本人が虹色の撮影時は寒くてホッカイロをポッケに入れていたと

言っていたとのご意見がありました。ああー!! そうだ確かに言ってました!!

虹色メイキングでは冷え性だって可愛く自己申告もしていましたしねv


ただ、本当に寒さのせいで本番中にもかかわらずポケットにずっと手を

入れていたのだとしたら、逆に私は「えーそれってどうなの」と思ったり。

それこそ役に完全に入り切れていなかった証になるんじゃないのかなあ。

部屋の内外を問わずロケ場所を問わず、とにかくポッケinが目立ったので

寒さだけが理由じゃない気もしているんですよねえ…うーんどうだろう?

ちょっとこの記事、書いてる根拠に自信が無くなってきちゃいました(;´Д`)



が、仕方ないのでもうこのまま最後まで続けますw


ところがですよ。これが美貌になると、

一度も!! 一度たりとも託生はポケットに手を入れていないんです!!

それはもう見事なまでまったく皆無。ゼロ Σ(゚Д゚)

アバン後の三年入寮日、斜め掛けしたボストンバッグのベルトを両手で

掴んでいる所作は、トゲの抜けた現在の託生の小動物的な可愛らしさを

より強調しているような印象を受けました。また、前作からお馴染みの

肩掛けしたリュックを持っている右手と空いている方の左手は、今作では

あくまで自然に動いていますし、そしてなにも持たない手ぶら状態での

動きでは、両手を身体の前で合わせる所作が目立っている気がします。

この仕草、乙女度がぐぐーんとパワーアップしていますよね(≧∀≦)

…まあ、この両手が空いているときの浜尾の歩き方とかを見ていると、

まだ「明らかに歩いています」みたいな、若干不自然だろw というところも

あるにはあるんですが。あれはもしかして浜尾の歩き癖なんでしょうか?


あんなに虹色で顕著だったポッケin状態が美貌で消えたのは

監督の演技指導なのか、浜尾本人の自発的意識からなのか、

それとも全然別の理由からなのか。単に寒くなかったからなのかw

前作の段階では監督も見過ごしていた、或いはどうしても矯正出来ず

敢えて見過ごされていた託生の所作レベルでの要求が、美貌でさらに

高いところを目指してそのように指導された結果なのかもしれません。

若しくは、浜尾自身が託生を演じる上で、理解度と役への入り込みを

より深めた結果なのかもしれません。…って買い被りすぎ?(;´ω`)


どちらにしても、どちらでなくても、これって地味にすごいと思います。

個人的にはあのポッケinは託生にそぐわないと感じていた部分なので、

たとえどういう理由であってもそれが美貌の浜尾託生で解消されたことは

役としての距離がさらに託生に近づいたように思うんですよね。

こんなちょっとした所作一つといえども、虹色と美貌での浜尾託生の進化が

私の目にはみてとれました!! あらためて、また一つ感心させられました。

いやはや、役者だなコイツ@大ちゃんw

…まあね、所在無さげな左手が脇にピッタリとくっついて動かない

浜尾託生のぎこちなさも、今観るとかなり愛おしいんですけどね(*´Д`)