そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

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クライマックスは音楽堂で!!

長きにわたった 『美貌のディテイル』本編感想も最終回?


こちらのあらすじ に沿って書いています。ご参照ください。

※何度も繰り返しますが完全にネタバレです!!!! 注意!!!!


  → (1)〜(2)   → (3)〜(6)   → (7)〜(12)   → (13)〜(16)

  → (17)〜(18)   → (19)〜(23)   →(24)〜(30)




ここからは試写会直後に書き留めていなかった部分に

突入しますので、今の私のなかの記憶と実際の本編での

台詞や演出や場面がかなり違っているかもしれません。

(大阪試写会後に修正を入れる予定です)


(31) 音楽堂にて。

息を切らしながらギイがたどり着いた廃墟の音楽堂。

誰も近づくことはないはずなのに入口は開いていました。

中に入ると、蹲るように座って泣いている託生を見つけます。

ゆっくり近づき、「隣に座っていいか?」と確認するギイ。

託生の嫌悪症を気遣い、一人分空けて並んで座ります。


ここで一年前の音楽堂での回想がカットイン。

やっぱり一人分の距離を空けて座っているギイと託生です。

原作『そして春風にささやいて』からの回想シーンですね。

原作のギイはここではスカジャンを着ているはずなんですが

映画では制服のまま。おや野崎の投げたカレーはどこに?www

多分、映画版春風との共通点を持たせる狙いで制服なのかな?

または私服をもう一着用意するトコロを制服利用でエコ的に?w

でも映画版春風とはまったく意味合いの違う場面ですけどね。


「すまなかったな」

「いいんだ。あれは単なる条件反射だから」


託生の嫌悪症を起こさせない安全な距離、それが人一人分。

原作ではこの場面、二度目のキスのあとのシーンなんですが

映画では音楽堂回想の冒頭に使われています。

きっとこの「二人が座っている距離感」、これを一年前とだぶらせて、

今もあのときと同じ状況なんだよって意味なのかなと思ったり。


現在へ戻って、ギイと託生の会話はほぼ原作通りです。

ただ、原作やドラマCDにおけるこの場面と映画とを比べると

かなり雰囲気に違いがあります。特にドラマCD版では

ギイも託生もわりと淡々としているというか抑え気味というか

ほんわかじんわりと二人の想いが再び通じ合うんですが、

映画は非常にウエットというか、とても情感的なんですよね。

なんといってもここは感情面でもクライマックスですから!!

気分を盛り上げる意味でも敢えてそう演出してるんだと思います。

まあ原作じゃそもそも音楽堂の外でのやりとりだし

託生も泣いてないし、ギイも必死で走ってはいないかも、だしw

そうだ、ここの場面、大ちゃんギイの汗がまだ引いていないので

きっとこのシーンの前に散々走らせたんだろうなあ監督w


台詞は語尾や言い回しが多少アレンジされたりしてるんですが

個人的に好きだったのが、謝るギイに託生が「もういいよ」って

言う台詞、ドラマCDでは「もういいよ(↓)」と語尾下がりなんですが

浜尾託生の言い回しは「もういいよ(↑)」と語尾が上がり気味で

なんかすごく独特なの!! この浜尾の言い方めちゃくちゃ好き(≧∀≦)


映画オリジナルとしては、ギイの「俺、間違ってたのか?」のあと

「この方法以外選べなかったんだ」と言ったギイに託生が訊くんです。


「一つ訊いてもいい?」

「離れてるあいだ、ギイも辛かった?」


するとギイは、堪えていたものが溢れた声にならない声を出してから

「ああ。俺の託生への想いは以前と何ら変わっていないんだからな」

みたいな感じで苦しかった胸のうちをようやく素直に打ち明けるんです。

そうしたら、託生がまだ泣き声混じりのような感情的な声で言います。


「だったら一人で背負わないでくれよ!!」って。

「ギイの荷物、ぼくにも分けてくれよ」って。

「嬉しいことも悲しいことも辛いこともギイと分かち合いたいんだ」って。


なんでも一人で重荷を背負い込んでしまうギイに向けた、

託生の精一杯の愛の告白ですよね。「あいしてるんだよ、ギイ」って。

ここの浜尾託生の勢いが良かったなあ〜。ちょっと怒ったように

一生懸命ぶつかって振り向かせるみたいにギイに言いたいこと言う。

そんな感じ。上手く言えないんですが、呑まれそうな勢いがあった!!

だからこそ、次のギイの行動がまた活きてくるというか。

託生の思いがけない言葉を聞いて、ギイは意を決して訊くんですよ。


「託生、触っても、いいか?」


接触嫌悪症が復活している託生にとって、それはとても嫌なこと。

でも、ギイだから、だからきっと大丈夫。託生はゆっくり頷きます。

この場面、ぎこちなく託生に手を伸ばすギイの触れ方がねっっ!!!!

ホントに原作通りなの!!!! 原作読んだイメージ通りだった!!!! (≧∀≦)

すげー!! すげー!! って心の中でブラヴォーしながら見てましたよwww


「嫌だったら、突き飛ばしてもいいからな」


このギイの台詞、原作では「殴ってもいいからな」なんですよね。

細かい変更点だけど、このあと本当に突き飛ばすから仕方ないかw

そう言って、ギイは強張る託生を引き寄せてキスをするんです。

託生は触れられて嫌悪症が出て、ギイの身体を思わず突き飛ばします。

この突き飛ばされた衝撃でギイの眼鏡が弾け落ちるんですが。

ココ、「おおーッ上手い!!」と思った瞬間でした。

ギイの眼鏡弾くのどうやるんだろうってちょっと気になってたのw

突き飛ばされてもすぐにギイはもう一度託生を強く抱き寄せます。


「駄目だ」 元に戻るな、と。


強く強く想いを込めてギイは託生を繋ぎ止めるように抱き締めます。

ここの抱き締め方がああああああ!!!! なーんていうのかなあ。

ギイも必死なんですよね。言葉じゃなくて触れ合っている身体で

言い聞かせるように、二度と離さないように抱き締めてるんですよねえ。

ああ上手い言葉が出てこない>< でもとにかくせつない抱擁!!!!

ギイに触れられて託生は過呼吸のような状態になってしまいます。


ここで、また一年前の二人の回想。

多分ここまでにも何度かカットインされてたような記憶もありますが

ちょっとはっきりしないので、試写会後に確認して加筆しますね(;^ω^)

一年前の音楽堂で、壁際に追い詰められている託生。

私が夢にまで見たあのシーンの再現です!!!!


「逃げるな」


そう言って、ギイは託生の顔の右側に片腕をつきます。

自分が託生を好きだと高林が知ったから嫌がらせをされたのだと。

ギイの言葉を訊いて、託生は視線を逸らし逃げようとしますが、

素早く左側に腕をつかれギイの両腕で託生は閉じ込められたように

なります。もう逃げられません。そして、ギイの告白。


「俺は託生が好きなんだ。お前以外の誰でもない」

「後悔したくないんだ。託生が好きだ」


近づいてくるギイ。全身が麻痺したように動けない託生は

ただその目を見開いて驚いたようにギイを見つめるだけ。

ギイにキスされても、目を開けたままです。


「俺を嫌いじゃないだろ?……嫌いじゃないよな」


懇願するようなせつないギイの声。その想いを受け入れるように

託生はゆっくり目を閉じます。そして、二度目のキス。


この回想で託生がしゃべっていた記憶があまりないんです。

「崎くん」って浜尾託生に呼んでほしかったなあって思ったから

多分、ここ、託生はあんまり台詞無かったんじゃないかなあ。

いやー本当に良かった!!!! 念願叶いました!!!! 感涙!!!!

この、ギイと託生の最初のキスシーン、最高(≧∀≦)

細切れではありましたが、「逃げるな」も「嫌いじゃ、ないだろ?」も

大ちゃんギイで聞くことが出来ました!!!! アングルも良かったよ!!!!

そしてここの浜尾託生も、台詞は少なくても表情で演じてた!!

想いに応えるように目を閉じた瞬間とかもうもうもう(≧∀≦)


そして現在。

一年前のあの晩、二人のはじまりを思い出していた託生は、

徐々に荒い呼吸が収まっていきました。身体の強張りが解けると

託生はその腕をゆっくりとギイの背中に回して抱き返します。

そんな託生の変化に気づいたギイは、おそるおそる身体を離して

間近な距離で二人はひさびさに正面から見つめ合います。


「ギイ」

「託生」


互いの名を呼んで、

互いの想いを確かめ合うようにキスをする二人。

もう大丈夫。彼らを阻むものはもうなにもありません。

あとは、いつものように愛し合うだけです。


託生の嫌悪症をもう一度ギイが治すこのシーン。

回想の挟み方も本当に上手い。100点ですよもうっ。゚(゚´Д`゚)゜。

託生のなかで、最初のキスと今のこの状態、同じ場所で同じ相手、

自分を抱き締める今のギイも変わらないギイなんだって。

そういうすべてがシンクロして、もう一度克服出来たんだなって

しっかり伝わってくる場面でした。台詞とかはほとんど無いけど

想いを再び繋げようと必死なギイと、嫌悪症に抗おうとがんばる託生

これを演じる大ちゃんと浜尾がこれまた本当に真剣でね。

画面の二人に演じている風な嘘っぽさはまったくありませんでした。

二人はまごうことなく、託生とギイだった。その迫力に呑み込まれました。


あと、またもや細かいんですが、お互い呼び合うここの「ギイ」って

浜尾託生の呼び方がまた語尾上がりなんだよね。ひらがなで

「ぎぃい(↑)」みたいな感じで。すっっっっげーキュンキュンした(≧∀≦)




はあ。終わらなかった……残すはラストシーンのみです。

ここまですれ違いっぱなしだった分、たっぷりと愛し合う

そんな二人の感想は次の更新で!!!! (≧∀≦)

アメブロメンテに間に合わなかった〜明日の朝更新します!!)