そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

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基本的にはイベント当日から数日かけてメモしておいた内容を元に思い出しながらなので会話の中身等は勝手に自己補完しています。あくまでもニュアンス程度に捉えておいてください。正確ではないです。






★『タクミくんシリーズ あの、晴れた青空』完成披露試写イベント
   2011年12月25日(日) 15:00開演 2回目
    in 宮城・フォレスト仙台




2回目は上映前のトークです。M木Pの呼び込みで舞台上に登壇した二人はいきなりM木Pに、「お二人、もっと近づいた方がいいね」なんて言われちゃいます(笑)。1回目のときの二人の距離が遠かったということで、「近づいてる二人をお客さんは観たいんだから」と。それを聞いてだいすけさんは豪快にあっはっはっはーと笑いつつちゃんと接近して、さらに密着する二人。だいすけさんがはまおさんの肩に腕を回してはまおさんはその腕を手で掴むというプロのお仕事ラブイチャサービスショット。ホントね、もうね、慣れたもんですよ(笑)。これも阿吽の呼吸って言うんでしょうね。


最初のご挨拶ではまおさん、「こんにちは? まだこんばんはじゃない?」としっかり確認したにもかかわらず、その直後に「皆さんこんばんは!」ってフツーに言ったもんだから、だいすけさんが「イエーイ拍手〜!!」とか盛り上げつつ喜んでました。そして彼は自分の番でも、ちょっと可愛くマオ風に「皆さんこんばんはっ」って挨拶したりして、はまおさんに「ちがーう!!」って即つっこまれてた(笑)。このときのはまおさん、まるで猫が毛を逆立ててるみたいにフーッって感じで瞬間的に怒っててかなり可愛かったですよ〜!!



上映前トークなので青空に関して基本ネタバレ禁止の方向です。M木Pからじゃあ共演者の話をしてみてはと振られたので、一人ずつコメントをしていくことになります。私の興味的にタッキー先輩以外はうろ覚えですのでご了承くださいませ。


まずはあのひと、シリーズ皆勤賞のタッキーさんから。だいすけさんが先に語ります。これも聞いたことのあるお話が多かったんですが、虹色のときかな、自分たちはどう?とタッキーに訊いたら、二人には二人の良さがある、ラブラブな感じでいいんじゃない? と言ってくれたのでそれが支えになった。「いつまでも心の友」だと言っていましたよ。はまおさんは、タッキーさんはいつも場を盛り上げてくれるけどでもそれだけじゃなくて、「ちゃんとみんなのことをみてるんですよ」と言ってました。キャストだけじゃなくてスタッフさんのことも含めて現場全体をみてるんだそうです。はまおさん、タッキーさんには結構相談に乗ってもらったりした、役について悩んでるとすぐ気づいて声を掛けてくれた、と。「面白くてやさしい、これがタッキーさんです」、そんなふうに最後まとめてました。この言葉聞いただけでもわかりますよね。マオたんホントタッキーさんのことを全面的に信頼しているんだなあ。いいなあ先輩羨ましいなあ〜これ聞いたら喜んだでしょうね(笑)。


次、馬場君について訊かれるとだいすけさんが、「はい、うるさいひとでした」「以上」っていきなり終了させようとしたのが最高に面白かったです(笑)。あとはまおさんが現場での馬場君のテンションを再現しようとしたときに「タッキーさんは」って言い間違えて、でもそれに全然気づかなくて、だいすけさんに「それは誰かな?」「え? 馬場っちです」って再確認されてたのがちょいツボでした。どんだけタッキーさん好きなの。そして内藤君について。確かだいすけさんが「不思議な子です」とか言ってたかなあ? はまおさんは、大希君と真行寺って似てる、思ったことを真っ直ぐ突き進むところが似てると言ってました。んーそうなの、かな? あとのキャストもキャラが濃くて個性があって、みんなイイコです、という感じでだいすけさんが綺麗にまとめてました。


この共演者の話をしているとき、先にだいすけさんがばばーって一通り語り尽くしてから「マオはどう思う?」って振ってくるのではまおさん言うことなくなっちゃって、「大ちゃんが全部言っちゃうんだもんっ!!」ってぷんすかしてたのが可愛かったああああ!!!!



あとどういう流れかは忘れましたが途中温室での撮影の話になって、温室のシーンはクランクインの初日に一日で全部撮ったんですよ、と裏話披露。そこでだいすけさんが「で、ひさしぶりに……」と言いかけたところで、「ちょっと待って。まだ(青空を)観てない方います?」、ふと思い出して確認してみると、挙手するお客さんをみて、「ヤバイ!!」「ヤバイ!!」って二人慌てて、「今までの話全部忘れて」とか、「忘れてくださいっ」とかフォローにならないフォローしてました。で、このときね、ヤバイヤバイ言いながら何故かはまおさんとだいすけさんが抱き合うんじゃないかってくらいに超密着してた(笑)。はまおさんってば無意識にだいすけさんのお腹に手を回してこれ以上のネタバレを止めてました。多分ひさしぶりに温室で託生とギイが再会してキスシーン撮ったんですよ〜みたいな話をするつもりだったのかな? なんとかギリギリのところでネタバレせずに済みましたね。


他にツボだったのがギイ散歩の話。ロケでお世話になったしブリティッシュヒルズの紹介みたいなことをしてみたらどうですか、とスタッフさんに持ち掛けられて、だいすけさんがぼそっと「……ギイ散歩ですかね」って言い出したとき、スタッフさんに「へっ?」ってマジで聞き返されたんだとか。はまおさんも、「最初タイトル聞いたときはびっくりしましたもん。あ、大ちゃん、やっちゃったなあって」って思ったんだそうですよ(笑)。でも、いざ一緒に参加してみると「思いの外、楽しかった」んだよね? うん、いい雰囲気だった。



2回目のじゃんけん大会は、時間が押してるので最初の1回だけじゃんけんで決めて残りは抽選という形になりました。これね、だいすけさんの方が抽選の人数が多くて、抽選箱からチケット半券を取るあいだ、「ちょっと繋いでおいて」と言われたはまおさん。「今日は仙台に来たのでたくさん牛タンを食べたいと思います」とか繋ぎトークをするワケですが、わざとゆっくり引くだいすけさんに途中で気づき、「ちょっと大ちゃん、早く引いてよ!!」なんて急かすんですけど、「上手く掴めないんだよォー」とかすっとぼけるだいすけさん。これ、なにげないやりとりでしたけどなんかすごく微笑ましかったです。




時間は過ぎ、いよいよ、本当に最後の、託生とギイとしての二人のご挨拶。


M木Pに作品で一番印象に残ったシーンも是非、と振られてのまずははまおさんから。本当は青空のシーンを挙げたかったみたいですが、ネタバレになるのでそれは避けて、はまおさんが選んだのは、『虹色の硝子』のラストシーン。海辺で鈴木の手紙を読むところ、「あそこは大好きです」と言っていました。続けて浜尾京介のラストメッセージ。1回目と2回目の内容が混ざっていると思いますが、ここでちょっとまとめておきますね。


「今作で僕の託生と大ちゃんのギイは卒業で、最後だと思うとすごくさみしいけど、でも僕はいい卒業になったと思う。『虹色の硝子』から『あの、晴れた青空』まで、一歩ずつ一生懸命託生を演じていった。でも最初は託生がなにを考えているか難しくてわからなかったので、原作をたくさん読んで、漫画買いに行って読んだ。演じていくうちにだんだん託生のことを好きになって、他のキャラクターのことも好きになって、タクミくん自体を大好きになりました。託生って素敵だなって思いました」ここまで語ると、んー……と口ごもって、「……言いたいことあるんだけどなあ」、なんてすごくやさしい声で言ったんですよ。それでもまだ胸のうちにある想いを表す言葉を探してるふうだったけど、最後に「タクミくんが、大好きです。これだけは伝えます」やっぱりやさしいやさしい声で、おだやかにはまおさんはそう言ってくれました。



だいすけさん。だいすけさんの印象に残ったシーンは青空のラストシーン。あそこにすべてが凝縮されている気がするんだそうです。本当は全部だとも言っていました。渡辺大輔のラストメッセージは……やっぱりお話が長くて(笑)。そんでもってこれまでの試写会等でも聴いた内容もあったので割愛しつつ、短くまとめます。


「俺たちは(役者としての)命を懸けてこの作品に携わらせてもらいました。作品を仕上げるのは観てくださる皆さんです。皆さんがこの作品を観て、笑顔になってもらえれば俺たちはしあわせです。本当に、本当に、ありがとうございました」



これね、だいすけさんがお話しているあいだに、はまおさんの表情がどんどん歪んでいったんですね。口がへの字に曲がって、あの大きな目がウルウルしてきて……うん、間違い無く彼は泣いていました。最前列のファンが挨拶を聞きながらすでにもう号泣していたので、最初はそれをぼんやりみていて貰い泣きしたのかもしれない。でもね、これが浜尾託生として登壇する最後の場なんだってことを、すこしでもさみしいとか、悲しいとか、託生との別れを惜しんでくれての涙だったのなら、それだけでもう十分。あんなに涙堪えて堪えきれずに泣いちゃうまで託生に想い入れてくれたことがうれしかった。託生を好きになったって言ってくれて本当にうれしかった。『虹色の硝子』で出逢った浜尾託生に魅せられてここまで突っ走ってきた自分としても、最高に美しく尊い涙をみせていただきました。季節外れのエンジェル・ティアーをね、クリスマスに私の愛天使から贈ってもらえたような気がしてますよ。



そして壇上を降りた二人は…会場上手扉の前で一礼して、去っていきました。


化粧が剥げ落ちる程号泣しながらその姿を見送りつつ、……二人揃って深々とお辞儀する様子が、披露宴最後の新郎新婦退場みたいだなあ……なんて思った自分はやっぱり立派な腐女子でした(笑)。




本編上映後、M木Pが出てきてこんなことを言っていたんです。


「タクミくんシリーズ5作で、これが浜尾・渡辺シリーズの完結編となります。元々5作も出来ると思わず始めたものが、最高潮の人気になったところでいい形で終わらせていただけるのは作品として一番しあわせなんじゃないかと思いますので、(浜尾・渡辺)シリーズはこういう形で終了になります」


この言葉を聞いて、もう横井監督体制での続編は無いんじゃないかなと思いました。これ以上が無い最高の形で完結出来たと、ファンも製作側もきっとそう感じている。さらにこれを上回る新たなものを生み出すのはいろんな意味において相当困難だとわかってるんだろう。どうかこのまま終わらせてください、と、勝手ながら私はそう願います。





映画タクミくんシリーズのイベントにはじめて参加して生の大ちゃんギイを観たのが2009年クリスマスイブイブ、美貌の仙台試写会でした。それから2年後のクリスマス、同じ仙台にて念願だった『あの、晴れた青空』という作品の試写イベントで、しかも生の浜尾託生と大ちゃんギイが揃ったところを見届けてすべてを終えることが出来た。


まさに仙台から始まり、仙台で終わる……嗚呼これも私の運命だったんだろうなあ。