そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

111130


「フジミ映画化決定」




カテゴリーは[タクミくんシリーズ]ですが、今日はこの話題で。



昨日の段階でツイッターから情報を得ていたのだけれど、ちゃんと自分の目で確認してから記事にしようと思っていたので、今日あらためて本屋さんに寄って最新刊の帯を見てきました。うん、確かに映画化決定だね。キャストも5代目菊丸と乾だった……ね(遠い目)



最初にフジミ映画化の話を小耳に挟んだのは11月半ばだったかなあ。でもいくら検索掛けても3年前に公式が作ったPVにしか行き当たらず、なーんだガセかよびっくりさせんなーって、それで終わったはずだった。思えばこのときちょうど撮影中だったんですね。成る程。現代社会のインターネット情報網恐るべしだな。


ご存知無い方のために簡単に説明しておきますと、フジミとは正式には『富士見二丁目交響楽団シリーズ』という名の角川ルビー文庫刊のBL小説で、同じく角川ルビー文庫のタクミくんシリーズと双璧を為す二大古典長編BL作品です。ちなみに現在既刊は42巻だそうでびっくり。腐女子貴腐人になろうというような世代ならば一度は通ったBL作品ではないかと思われます。オーケストラを舞台にしたヴァイオリニストのコンマス守村悠季(受)と指揮者桐ノ院圭(攻)による物語です。


腐女子のステイタスとして例に漏れず私もフジミはタクミくんと一緒にルビー文庫創刊当時からずっと読んでました。で、タクミくんに二度目の三行半突き付けた頃と同じ時期にフジミも読むの止めたような気がする。確か桐ノ院がブザンソンかなんかの指揮者コンクールで優勝したあたりまで、かな? 自分の記憶に残っているのはそのへんまで。持っていた既刊はもう全部処分したので今は手元に一冊もありませんけども、新刊発売日に欠かさず購入する程度には作品を楽しんでいる読者でした。




フジミの実写映画としての問題は、どこまで先を見据えて作ろうとしているのかってことだと思う。
※ここから原作のネタバレになるので閲覧注意!!


おぼろげな記憶ですが、確かフジミのシリーズ初巻『寒冷前線コンダクター』では、悠季と桐ノ院は完全にデキあがるワケじゃないんですよね。初巻で繋がるのはカラダだけ。桐ノ院が悠季を強姦してしまうというとんでもないはじまり方で、そこからしばらくは桐ノ院の片恋状態が続くんです。つまり、すくなくとも悠季が自分の桐ノ院への想いを自覚する文庫3巻目の『マンハッタンソナタ』までやらないと、恋愛モノの作品としてみた場合すっきりしないと思うんですよ。実写映画をどこが手掛けてるのかわからないけど(まあほぼ間違い無くビ●●ラだろうけど)どんなに興行的に上手くいかなくても原作の1巻につき一作で三部作程度の長期的なスパンでもってあくまでも原作に沿った展開で描いてみよう! というくらいの意気込みが無いと、おそらくはエピソードを詰め込みすぎて失敗した映画版タクミくん春風の二の舞になるんじゃないかという予感ががが。


それと、フジミで最も重要なのはやっぱり音楽に関する描写、オーケストラのシーンね。特に悠季も桐ノ院も後に世界的な音楽家として名を馳せる程の稀有な才能の持ち主という設定なんですよ。彼らを含めたオケの演奏場面に出来るだけ嘘が無いように、それなりの説得力をもたせないと、フジミは映像として絶対に駄目なんじゃないかと思う。ある意味悠季と桐ノ院の恋愛以上に音楽は大事。タクミくんシリーズの託生とギイのように100%お互いへの恋愛感情で物語が進んでいくのではなく、フジミの悠季と桐ノ院は音楽(と互いへの肉欲?)で結ばれている二人なので、ただ好きだ嫌いだと思い悩むだけではフジミという作品をわざわざ映像化する意味は無い。ミュキャスが舞台と舞台の片手間に楽器演奏の練習をした程度で、フジミの世界観は実写として通用するもんなんでしょうかねえ……かなり疑問。でも音楽に関する部分が嘘くさくてチープになると、それはもうフジミである必要が無くなると思うのね。他のBLでいいじゃんって。映画版タクミくんにおける祠堂学院=ブリティッシュヒルズのような、作品の世界観として有無を言わさぬ説得力をもったなにかを、果たして映画版フジミはみつけられたんでしょうか?


あとは原作要素の取捨選択の見極めが出来る、原作に精通したスタッフが制作にちゃんといるかどうかだなあ……。もし映画化されるのが『寒冷前線コンダクター』なら、絶対外せないよねタンホイザー、というか、悠季と桐ノ院の恋愛にとってタンホイザー絡みの場面は必要不可欠でしょ? あそこをどこまで原作を殺さず映像化出来るかどうかで作品の評価変わってくると思う。タンホイザー改悪したらまさに音楽堂が3分で終わりジュンプラ初Hが完全合意だった映画版春風になっちゃう。でも本気で原作通りだとR18付きそうだけどさー、それでもタンホイザーが流れながらイメージビデオのようなラブシーンってそれもうフジミじゃないよね(笑)。うん、基本的にフジミっていろいろと生々しいんですよね。タクミくんが閉ざされた楽園(=祠堂学院)に暮らす王子様とお姫様たちの究極のBLファンタジーだとすると、フジミはファンタジー要素は当然あるけど、なんかね、地に足つけた現実の人間の泥臭い人生って感じがするんです。悠季も桐ノ院も華やかな世界に生きているけどどこか生々しい。うーんタクミくんとフジミってホント対極にある作品だよなあ。


でもフジミを実写で映像化するとなると、タクミくんと違ってかなりお金掛かるだろうしとても大変だろうなと思います。学校と寮でほぼ撮影が事足りる完全に世間と隔絶された祠堂の世界と、日常のなかに音楽と生活が存在する富士見町の世界。作品作りの上で、同じルビー文庫のBLだし、なんて考えてたらえらい目に遭いまっせー。勿論、映画タクミくん製作で得たノウハウは非常に心強く頼りになるとは思いますけども、だからといって、二匹目のどじょうはそうそう上手くそのへんを泳いではいませんよ。タクミくんで上手くいったからって、同じようにテニミュの同代青学チームからカップルになるキャストを引っ張ってきてるあたり、もう確実に●デプ●の仕業としか思えないわっ!!



まあなにを言ったところですでに撮影は終わっていて来年春にも公開されるようですし、シネ・ヌーヴォで1,000円の日になら怖いものみたさで観に行ってもいいかも。


それにね、実写BL映画製作がタクミくんからフジミにシフトチェンジしてくれるなら個人的には万々歳です。
映画版タクミくんの世界は『あの、晴れた青空』で永遠になったんだからもうこのまま綺麗に終わろうよ、うん。






……最後に気になるのは、フジミ撮った監督は一体誰なんだろう、ってコト、か、な。

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