そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

111005


青空本編完全ネタバレ感想その13です。
これまでの感想はこちら。→ 【その1】 【その2】 【その3】 【その4】 【その5
その6_a】 【その6_b】 【その6_c】 【その7】 【その8】 【その9】 【その10
その11】 【その12



まずはお約束の長ーい注意書きから。
駄目だなって思ったら、即引き返して読まないでください。




※映画版『あの、晴れた青空』の完全ネタバレになります。
※映画化されていない他の原作エピソードも遠慮無くネタバレします。
※映画撮影時のメイキング的なエピソードも随時盛り込みます。
※映画版青空に関係無い話題にも必要があればどんどん脱線します。
※原作・映画版ともにギイタク至上の主観的感想です。
※あくまでも根本的には腐女子が書く感想です。お察しください。
※なので、ギイタクのラブシーンは当然ですが大好物ですw




こちらの【青空あらすじまとめ】の流れに沿って感想を書いていきますのでよろしければご参照ください。






(32)
時計の針が11時を過ぎた頃、スヌーカー大会の会場では一つの試合に決着が付こうとしていました。神妙な面持ちのギイ、息を呑んで赤池や真行寺、簑巌たちが見守るなか、最後のカラーボールをポットした三洲が勝利して試合終了。優勝候補No.1だったギイの初戦敗退に大いに沸くギャラリーをよそに、ギイと三洲の視線がほんの一瞬交差します。三洲がギイにだけわかるように無言のまま微かに頷いてみせると、次の瞬間ギイは会場を飛び出していきました。廊下を走り去るギイにかぶさるようにして流れてくるのが、シリーズサブテーマ(※美貌DVDのチャプター選択画面に流れている曲)これが絶妙のタイミングでインしてくるので、この音楽と託生の元へ駆け出すギイの姿というそれだけでもう泣けます。


会場に残された三洲は、ギイが飛び出した扉の方向をじっとみつめているのでしょうか。そんな三洲にここで真行寺が声をかけるのですが、これはよく似たシチュエーションで撮られた美貌の一場面とのわかりやすい対比ですよね。美貌でも託生を探して寮を飛び出したギイを270号室の窓からみていた三洲に真行寺が声をかけていました。美貌の同シチュシーンとの違いは、今回は三洲が真行寺の声にちゃんと反応していることです。これ以上の深い考察は私の役目では無いので割愛しますが、作品中で過ぎた2ヶ月での彼らの関係の変化なのかな。


むしろここで私が注目したいのは赤池の方ですね。赤池も、試合に負けるなり会場から消えたギイと残された三洲の様子に、最初は事情がよく呑み込めず探るように三洲を見ているのですが、そこは勘の良い赤池なので、すぐに大方の察しが付いたのでしょう。安堵したように息を吐き、「まったく、こいつらは」みたいな表情でやさしく微笑むんです。大会にギイが出場することを知った託生のあの変化を目の当たりにしていた赤池ですから、雑誌の鼎談で大ちゃんが言っていたように、直接描かれていないだけで赤池もなにかしら動いてくれていたんだと個人的には思いたいところです。三洲だけの手柄にしたくないぞ(笑)。



感想その11】で、「三洲はギイに託生が駅で待っていることを果たして伝えているのかどうか。試合後にそんな時間は無かったので、おそらく試合の前にどこかですれ違い様に耳打ちぐらいはしてるかも?」と書きましたが、試合後に交わしたギイと三洲の視線でのやりとりをみていると、やっぱり今回は直接言葉では伝えていなかったのかなあと思ったりします。自分の対戦相手として現れて、試合では一切の容赦無く攻めてきた三洲、その三洲が自分を負かしたあとにみせたあの表情。それらの要素だけでこの三洲の行動に籠められた真意をギイが察した方がステキかなって思います。逆にそれを察せられない奴は葉山の元へ行かせてやらない、ぐらいに三洲がギイに対して厳しいと痺れちゃう。




(33)
場面は変わって駅。次に来る電車がタイムリミットの11時半です。立ち上がった託生はホームの乗車位置に立っていつ電車が来ても大丈夫なように乗り込む準備を整えます。それは愛しい待ちびとが間に合わなかったとしても次の電車には必ず乗るんだという意志表明なのかも。座ったままではいつまでもズルズルと待ち続けてしまうかもしれないから。「次の列車までにギイが来なければ、間に合わない」 託生のモノローグが、せつなげな表情にかぶさります。そしてギイは……走っています。走る、走る、一人で待つ託生の元へ。けれどもそれをまだ知らない託生は、どこか諦めの色も漂わせながらさみしそうな笑みを浮かべて一年前のあの日の出来事を思い出していました。



えーと、ここから無粋なツッコミしますので先に謝っておきます。


あのね、絶対に間に合わないと思うの。ギイ。わざわざ時計を何度も映して時間が経っていくのを観客に観せているので、託生が電車を見送るのとスヌーカーの試合は同時進行だと思うんですけど、11時頃に試合が終わって、そこから猛ダッシュして全速力で走っても託生は9時の駅行きのバスに乗って10時頃の電車だって三洲に言ってたよ? その駅へギイが11時半までに走って行くのは無理よね? 時空ワープでもしないとまず無理だよね? ……ぶっちゃけギイくんお得意の魔法使ったと思ってますけど? 学校の門の外までは走って、そこに例の室長さんが用意したFグループの車かヘリが待ってたはずだとか思ってます(笑)。そうでも考えないと、託生への愛の力だけで走って間に合ったとはさすがに思えなくて。もしくは三洲との試合が白熱の戦いだったようにみえて実はギイの瞬殺負けだった、か。そんなギイは嫌だあ〜!! なので、ここはひとつ便利な魔法使ってもらっときましょ!!間に合わないよりは間に合わせた方がいいもの、どんな手を使ってでもね。




こういうつまんないコトまで全部書いてるから先へ進まないんだなあ(苦笑)。でもあと4回ぐらいで最後まで辿り着けると思いますので。