そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

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青空本編完全ネタバレ感想その7です。たっぷりピロートーク!
これまでの感想はこちら。
→ 【その1】 【その2】 【その3】 【その4】 【その5】 【その6_a】 【その6_b】 【その6_c



まずはお約束の長ーい注意書きから。
駄目だなって思ったら、即引き返して読まないでください。




※映画版『あの、晴れた青空』の完全ネタバレになります。
※映画化されていない他の原作エピソードも遠慮無くネタバレします。
※映画撮影時のメイキング的なエピソードも随時盛り込みます。
※映画版青空に関係無い話題にも必要があればどんどん脱線します。
※原作・映画版ともにギイタク至上の主観的感想です。
※あくまでも根本的には腐女子が書く感想です。お察しください。
※なので、ギイタクのラブシーンは当然ですが大好物ですw




こちらの【青空あらすじまとめ】の流れに沿って感想を書いていきますのでよろしければご参照ください。






(16)
ある意味今作最大のみどころ・ピロートーク。余韻チュウをたっぷり楽しんだあと、身も心も満たされてそのまま眠ってしまったらしい二人。愛し合ったままの姿で……つまりはなにも着てない状態ってコトですね。シングルサイズの一つベッドに裸のままの二人が寄り添って眠っている画ってのはなかなかどぎついインパクトがあると思います。虹色・美貌である程度耐性がついたベッドシーンの絡みよりも生々しさは上かも。あ、勿論シーツは掛かってますよ。胸の下辺りからふくらはぎぐらいまでの部分を覆い隠す白いシーツにくるまってます。でも足はみせてるんだなー。これって虹色でお蔵入りした絡む足のリベンジ(笑)?


ギイがベッド向かって左側に寝ていて足もとはクロスさせて伸ばしてた。で、左腕を腕枕というよりも託生の脇腹あたりに回して託生の身体を自分に抱き寄せていました。託生は向かって右側で横向きになってギイの腕のなかに収まりながら左腕をギイに回してしっかり抱きついて寝ていました。……コレだけでもすごい密着度でしょ!!


最初に覚醒するのが託生。このとき漏らした声がっ!! そこはかとなく気怠くて甘くて事後感満載でバンザーイ!!!! なんちゅー声出すの?! これが演技で出る声なの?!!! ……オソロシイ子。それっくらいトロトロに蕩けちゃってる声出すんですよっ!! 注耳!!!!



まるで獣のようにガツガツ求め合って満足してそのまま眠ってしまったせいで、今が一体何時かわかりません。ここ、時間が気になってベッドから上半身を起こすときの託生の仕草がMAX乙女でもうどうしたらいいかわからなーい!! たまらなーい!! だってね、横向きで寝ていて両足を閉じて揃えたまま、ギイの胸に手を置き身体を支えて起き上がるんですよ。乙女座りの状態ですよ?! しかもヨタヨタしてるんですよ!!!! これっていわゆる、「ヤりすぎて腰が痛くて力が入らない」……これまでBL漫画や小説で数え切れない程読んできたあの、あのシチュエイションですよ!!!!!!


さすがにこの動きは演出だと思うんですが(じゃなかったらマオたんが恐ろしすぎる)監督どこでその知識仕入れてきたんだと問い質したいくらいにディテイルが細かい!! 嗚呼そんなになるまでギイに愛されたのね……の名残を可憐な仕草でみせつけられて、それに萌えずにいられようか、否、全力で萌えました。乙女が過ぎると言われようともそれがそもそもBLの受けに課せられた腐女子の歪んだ欲望の具現化でしょうに。



でね、託生は消灯時間をとっくに過ぎてることに気づいて、「ぼく部屋に帰るよ」とか言い出しちゃうんです。オイオイちょっと待て。冗談じゃないのはギイですよ。託生にそれ以上言わせないよう、胸にグイッと引き寄せ絶対に帰さないとばかりに腕のなかへキツク抱き込んじゃうんですね。ここでギイは託生にせつなげな声色で「頼むから、せめて今夜くらいオレのものでいろよ」、と。…くぅうううう〜!!!! こんなお願いを大好きな相手にされたら、そりゃあ託生もうれしいですよ。幸せそうに微笑みながらギイの胸に収まって腕を回してギュッと抱きついちゃいますよね。ここの託生、本当にうれしそうな顔してギイの頬に頬擦り寄せて甘えてるので必見!!!!


で、このときの二人の距離がゼロ距離と言ってもいい近さ。呼吸する互いの息すら顔に触れるだろうという程の近さなんです。なのに、寄り添いみつめあう二人からはその近さに躊躇いや戸惑いや遠慮、そういったものがひとかけらも感じられなかった。欲しいままに愛し合ったあとの恋人同士の姿としてまったく嘘がみえなかったんです。ゼロ距離での睦み合いはここからかなり長く続きます。その間中、互いの距離の近さに臆するような瞬間が一秒たりとも無かった。託生とギイに入り切ってる証拠ですよね。



またこの場面ね、二人の互いにかける声がスペシャルなんですわ。青空の予告編で「今年の墓参り、オレも一緒に行かせてくれないか?」ってギイの声が入ってますよね。アレ、なんかいつもとちょっと違ってきこえませんでしたか? 予告で最初に聴いたときから、すこし籠もっているような、どこか気怠さがあるような気がして。ちなみに初見感想では「妙に掠れたりしていて、隠しきれない色っぽさ気怠さがある気がする……原作通り事後だったらいいなあ」なんて書いていたのですが、この願望は見事に叶いました。ええ、これぞまさに事後!! ザッツピロートーク!!!! そう、これだけ近いゼロ距離の会話は声が籠もらざるを得ないワケですよ。大きな声を出す必要が無いんですもん。囁くような、吐息のような声でも十分にきこえる程の近さなんですもん。最早睦言と呼ぶのがなによりも相応しい、そんな濃密な愛のささやき。それを聴かせるためなんでしょうか、このシーン、BGMが途中まで無いんです。なので息遣いもシーツの衣擦れもベッドの軋みも、二人の睦言もばっちりきこえます。DVDの前に出来れば映画館のド迫力な音響で堪能したいものですね。




(以下、8/7追記)
「今年の墓参り、オレも一緒に行かせてくれないか?」ギイからの思いがけない申し出に、託生は思わずその腕のなかから抜け出して身を起こし自分の膝を抱え込んでしまいます。言葉を選んで言ってみたものの託生の反応に、ヤッベー地雷踏んじまった!! と慌てて飛び起きたギイ。ここでのギイの狼狽えようはかなり見物ですよ(笑)。家族でもないのにお兄ちゃんのことに踏み込んで「不躾だった、ごめん」と謝るんです。そのあと言い訳をベラベラ並べ立てるギイが可愛い。墓参りのことどう言い出したらいいかわからなくて昨日の温室でも言いたかったんだけどタイミングがつかめなくて……ってな感じで、口早にダダダーッて言うんです。これがすんごいオロオロしててね。人工衛星背負ってる御曹司もただの恋する男、惚れた弱みよのお……ってニマニマする(笑)。


でも託生の方は、ギイの申し出に胸がいっぱいでどう反応していいのかわからなかっただけなんですよね。横で一人どんどん誤解しちゃってるギイに、「誘いたかったんだ」ってやっと言えた託生は、そこから堰を切ったようにギイへ想いを打ち明けていきます。兄の墓参りに一緒に行ってほしいと思っていたこと、ずっとそれを言いたかったこと、でもギイと二人でいるとそれだけで世界が満たされてなにも考えられなくなったこと、たどたどしくも一生懸命伝える託生をみて、ギイはその愛を確かに実感したんでしょうね。「日曜日、オレも一緒に行っていいか?」って確認するギイの声には、託生に愛されているんだという自信が満ち満ちてますよ。ついさっきオロオロしていたときとは別人のように声のトーンが全然違ってきこえました。わかりやすいよギイ復活早いよギイ(笑)。



この場面、部屋の照明は全部落とされた暗い状態で撮影されています。サイドランプの灯りも無しで、設定的には光源は窓から差し込む月明かりのみという感じでしょうか。実際の撮影時にはそれなりにライト当てて撮ってると思うので、おそらく編集段階でかなり明度を落として色合いも調整してきてるんだと思うんですが、そのせいかとにかく画面が暗くて表情とか見えづらいです。DVDになったら明度MAXに上げてやる〜!!!!


で、託生がギイを誘いたかったと言って想いを語るカットがね、顔の向かって右半分に光が当たっていて、はまおさんの大きな目が潤んでいるのか暗闇でキラッキラしていて、闇に浮かび上がる長くて濃い睫毛はバッサバサで、相変わらずの美しすぎる横顔!! 灯りが無くとも十分にわかる瞳のきらめき……綺麗すぎてなんだか神秘的ですらありました。ギイと二人のシーン、特にこの事後の場面では、託生の表情がとてもあどけないんですね。今この時間だけは愛しい相手がすぐ傍にいて触れて体温を呼吸を感じていられる、身も心もギイにすべて委ねて安心しちゃっている、そんな気持ちが顔にも出てるんだろうな、と。だってね、この場面では互いを覆い隠すものは薄いシーツ一枚以外なにも無いワケですよ。素肌が触れ合う程の近い距離、これ以上近づくにはもう一つに繋がってる最中しかない。そこでみせる顔は、やっぱり普段はみせない他の誰も知らない表情であって当然ですよね。残念ながらこれまで6回本編を観てきても、基本的に託生の表情しか追えていないので、公開されたらギイがどんな顔してるのかも絶対確かめる!! ギイ鑑賞DAYを設けたいです(笑)。


ここの萌えポイントもう一つ。起き上がったときの託生の髪の毛がボッサボサに乱れてるんですよ。偶然なのか演出なのかはわかりませんけど、どっちでも萌えるわ(笑)。そんなに髪の毛がグチャグチャになる程激しかったんだね…って。



「日曜日、オレも一緒に行っていいか?」にウンと頷く託生がまたMAX乙女でね〜!! あんな可愛い声、私、出せない。女だけどアレは出せないね。負けた完全に負けた。あらためてのギイの申し出に託生が頷いて、そのまま二人は約束のキスを交わします。いやもうね、あ、これキスするねして当然だよね、ってな雰囲気ではありましたけどもそれにしたってなんという自然な流れ。感情と行動の流れに不自然さが皆無です。二人が恋人としてごくごく普通の姿だからですよねえ〜違和感仕事しろ(笑)。そう違和感皆無なのが逆にびっくりだ!!!!


くちびるを離したあとも相変わらずの至近距離で向かい合ってみつめあう託生とギイ。ギイは、墓参りは大事なことだから別々に出かけてどこかで待ち合わせるんじゃなくて、寮から堂々と二人で一緒に出かけようと言います。ズルイことをしたら託生の兄に自分を認めてもらえない、大事な弟をお前にはやれないなんて言われたらたまらないから、と。ここでギイがちょっと子どもっぽく「オレ、たまんないよ」って言うんですよ。そしたら託生が!! 託生がね、ギイと触れ合っていない方の左腕をギイの頭に回してクシャッ、ってね!! ギイの髪の毛をクシャッて掴んで撫でるんです!! いいこいいこみたいにするんです!! 「そんなこと言わないよ」って言いながら子どもみたいなギイを宥めるんです!!!! ツチノコ並みに珍しい託生かーらーのーアクション!! この髪の毛クシャッは超萌えたー!!!! たった一撫ででマリア様並みの深い母性をも感じさせてくれやがりますよお〜!!



ギイに「三年になってからお前を泣かせてばかりいるのに」って言われて、託生は泣いてなんかないじゃないかって恥ずかしそうに言ってギイの左肩にもたれて顔を埋めるんです。そんな託生をギイは抱き寄せます。託生はギイの空いている右手に自分の左手をそっと添わせて、そのまま恋人繋ぎで指を絡め合うんですよ。この仕草、たーまーらーんー!!!! まあ一体それどこで覚えてきたの?! ってくらいに可憐な仕草なのっ!!!! 乙女度無限大(笑)。監督による演出だとしても、それをここまで見事に具現化してしまう浜尾託生の恐ろしさ。


およそ男の子らしくない、乙女度が炸裂した仕草の数々も彼が大ちゃんギイを相手に行うと何故か不自然さが驚く程無いんですよね。それこそが虹色以降の映画版タクミくんシリーズにおける最大のポイントというか、浜尾京介の葉山託生が醸し出す実にファンタジーな魅力なんだと私は思っています。まあね、ボーイズラブでありながらあまりにも男女的なバランスすぎて、ここまでされると苦手だわ萎えるわというひとも当然いるでしょう。受けの女扱いってBL好きが一番忌み嫌う要素のひとつでもありますしね。でも、実写BLという媒体において、託生とギイのカップルは徹底して男女的なバランスで描かれてきたからこそ、ここまで幅広く受け入れられたのだと考えているので。……とと、本編感想と微妙にズレてきたぞ。この続きは何度か言ってますが、『浜尾託生ヒロイン論』にて。いつか書くぞ!!



このピロートーク、シリーズ4作という時間をここまで重ねてきた浜尾託生と大ちゃんギイだからこそ成し得た場面だと私は断言します!! 名古屋試写会で腕時計使って大まかに計ってもここだけで5分以上ありましたからね。託生とギイの恋人同士としての愛の交歓、その最大の見せ場だと思います。なんせお互い己の身体以外なにも武器を持たない状態、……まあ事後で裸だしね。隠すものの無い状態で素を晒してどれだけ役に憑依し入り込めるか、どれだけ相手のことを愛おしく想えるのか、役者としての二人の真剣勝負そのラウンド1です。青空本編における彼らの闘い、見応えたっぷりですよ。まずは濃密な愛の闘いをご堪能あれ。




長かったゼロ番の夜もようやく翌日の朝を迎えます。まだ半分までいってないからね〜スピードアップしなきゃ!!