そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

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★横井監督による舞台挨拶
  2011年1月28日(金) 21:30 上映前
   in 東京・シアター・イメージフォーラム




Gロ素面初日&新戦隊お披露目会のために前日入りしていたので、これ幸いと参加してきました!!!!
『Pure』上映最終日に集まったお客さんは全部で50人ぐらい。


最初に出てきた三木Pが呼び込んで横井監督がご登壇。いつもどおりのざっくばらんとしたラフな雰囲気ですが、今日はお一人でちょっと照れていらしたような印象でしたかね(笑)。


上映前ということで三木Pが「今日、初めて観るという方」を尋ねると、なんとびっくり、お初ぴゅあ観賞のひとがいたらしく「それじゃあそういうことで……」つまりPureのネタばれ抜きで、と暗黙の了解の元、そこから質問タイムが始まりました。勿論挙手制です。今回は4人の方が質問をしました。



質問の内容をざっくりまとめると、こんな感じ。



(1)森田役で受けた浜尾君を託生役に決めた理由は?
(2)渡辺君の第一印象は?
(3)監督は走らせるのが好きなのか?
(4)映画化する上で大切にしていることは?
(5)何故春なのにコスモス畑だったのか?
(6)膝枕のシーンはどこに入る予定だったのか?
(7)何故主要キャストだけ制服の色が違うのか?
(8)監督にとって『タクミくんシリーズ』とは?



おお、こうみるとなかなかいい流れですね~
……実はですね、(5)(6)(7)はワタクシhalがさせていただいた質問だったりします(笑)。


それではこれらに対する監督のお答えです。
今回、メモラーになる気満々でメモ帳とペンを握りしめていたんですが、お話聞くのに夢中でなにも書けなかった……。なので、すべては意訳でニュアンスだととらえてください。



(1)について。
森田役で受けにきていた浜尾君に直接会ったときに、監督が原作を読んだときの託生の印象とリンクするものがあったので、三木Pたちと相談して、浜尾君を託生役に決めたそうです。この話は有名ですよね。でも、そのときのことを監督の口から直接伺うことが出来たのが個人的にはすごくうれしかったです!!


(2)について。
渡辺君は初めて会ったとき24〜25歳で、ギイをやるには大人すぎるとも感じたけど、ギイを等身大(の年代)で演じるのは難しいから、年上で包容力のある渡辺君が浜尾君の託生とも上手く合った、みたいなお答えでした。うん、それは二作目からの託生とギイのバランスにおいて本当に絶妙のつりあいになっていると思います!!!! 同級生とはいえ、実際ギイってスペックがすでに超高校級だものね(笑)。そのバランスのなかではまおさんと大ちゃんがしっくりいくだろうというのを見抜いた監督の目はさすがです。それがあったからこそ、今に繋がっているんですよ。感動!!!!


(3)について。
走らせることでその想いの強さやせつなさややりきれなさを表している。そういういろんな感情が先走って、それが走る行為に繋がっている。また走らせることで役者の方も演技を超えた必死さみたいなものが出てきてそれがいい絵になる。監督は他の作品でもよく走らせている。……みたいな感じかな。確かに。監督の他の作品をいくつか観させていただきましたが、本当に、よく、走るんだこれが(笑)。でも、格好悪さとかなにも気にせずに必死で走る姿って……いいですよね。監督の狙いというか、表現したいと思っている部分は、作品中の決め所で画のなかにしっかり表れていると思います。


(4)について。
これは(3)についての受け答えがすこし長かったので、「原作の世界観を大事にしています」、というふうなお答えでさっくりと簡潔にまとめられていたかな。


(5)について。
尋ねられた瞬間、監督は「美貌のダウトですね……」と、困ったように苦笑。「勿論コスモスなのはわかってました」と答えられて、「わかってましたけど、作品の世界観のなかで、ああいう花のあるところを(託生に)歩かせたかった」らしいです。さらには「あれ音楽堂のそばなんですよ」と言って、撮影時間の都合もあってそこで撮ったんだそうです。途中に「敢えてコスモスで撮った」と何度も強調していらっしゃいました。でも最後は「あれはやっちゃったということで」って言っちゃってました。うは、やっちゃったんだ(笑)!! 言っちゃったよ〜これオフレコじゃなくてよかったのかな? 口止めされなかったから大丈夫ですよね!! でも、あのコスモスの群生を見て、そこに浜尾託生をせつない表情で佇ませたいと思ったということですから、観客をキュンとさせる狙いとしては大当たりですよねっ!!


(6)について。
「じゃあ、今だから言っちゃいましょう」と監督がニヤリ。「あれはかなり後半の方、ギイが新入生に囲まれて通り過ぎた後に、あの、森田君の廊下……」と。いや、わかるよ!! わかるけど!! 監督もそう思ってたんかいあのブリティッシュヒルズの渡り廊下のことをっ(笑)!!!! 「あの廊下で託生が歩いてくる自分たちの幻を見たそのあとに、ギイもコスモスのところを歩いていて、そこで(膝枕してるときの)自分たちの幻をみるという流れだった」とのこと。「お互いに同じような想いでいるんだということをみせたかった」けど、どちらの想いの方がより強いのかと考えたときに、やっぱりそのあとでギイが走るので、(託生とギイの回想を)2つ並べて編集すると蛇足だったり冗長だったりしたからやめました、みたいな感じしっかり答えてくださいました。うおーっっ!! そこだったのか〜!!!! 美貌メイキング以来の謎が一つすっきりしましたよ〜うれしい!! 託生とギイと二人分の回想を入れるとさすがにくどくなるから片方はカットしたのかなって私の推測は大体当たってた感じかな。


(7)について。
これを訊かれた瞬間、監督も三木Pも苦笑する苦笑する。監督なんて「これは三木さんが答えた方がいいのでは…」とか言っちゃうし(笑)。三木Pのお答えは「あれ(制服)特注なんですよ。結構掛かってるんで……お察しください」……つまり、ごちゃごちゃつっこまずにそこはオトナの事情を察しろよ、と言うこと(笑)? ちなみに監督は、「二作目を引き受けると決めたときに、一作目を見て、……そういうものなんだ、と」 えええ〜(笑)?!!! それは一作目の世界観を大事にした、ってオトナの解釈でよろしい? そうか……あの水色ジャケット、そんなにお高いんですね……きっと減価償却完了するまでは着倒させる気ですよ(笑)!!!!


(8)について。
監督が言うには、「二作目三作目とシリーズでやらせていただいてそしてこれが四作目で、自分自身考え方が変わってきた。作品を作る上でファンの皆さんからの感想とかを耳にするようになって、どうやったらファンに方に喜んでいただけるかも考えるようになった」……でよかったかな? シメに相応しい素敵なお答えいただきました。



最後は主要キャスト全員のサイン入りポスター1枚を賭けて監督とのジャンケン大〜会〜!!!! ちなみに私は一発負け(泣)。この手のもので当たったこと皆無ですからね……フフフ……


時間にすると15分ぐらいでしたが、監督、めっちゃ汗かいてずっと照れ照れでした。なんだか妙に可愛らしかった!! 思いがけず監督と(全員で)ジャンケンも出来ましたしね(笑)。でも、ファンからの質問に対しては、逐一とても丁寧に答えてくださいました。監督のお人柄の良さが表れていますよね。嗚呼もう、本当に、横井監督、尊敬しています!! 大好きです!!!!



またこういう監督のお話を聞ける機会があるといいなあ……勿論、次回作で。