そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

101211

好きじゃない連呼の記事がトップにずっとあるのもなんかアレなので。
まだ完成途中なんですけれど新記事を上げておきます。




映画タクミくんプチコラムその17。
〝タクミくんシリーズは現代腐女子のおとぎ話である〟




まず最初に原作のお話。タクミくんシリーズはその歴史からボーイズラブの草分け的な扱われ方をすることがありますが、特に映画版にハマってからというもの、果たしてタクミくんシリーズをBLにカテゴライズしてよいのかどうか悩むことが増えました。勿論タクミくんの世界は男の子同士が恋をするワケですから広義の意味でBLには違いないのですが、しかし他の数あるBLモノとはなにかが違う。


その「なにか」の正体が、タクミくんシリーズは次元を越えたBLファンタジーであるとこれまでに何回か記事でも書いてきたその由縁なのかもしれないです。いや、ファンタジーというか、もう王子様とお姫様が出てくる〝おとぎ話〟に近いかな。



では、その「なにか」とは?


物語の大前提として、タクミくんシリーズに登場する男の子たちは総じて「男同士であることが恋愛の障害にならない」、のです。


BLモノ最初のハードルである「アイツは男なのに……」「でも好きだ!!」この越えなければならない葛藤が、タクミくん世界の登場人物にはほとんど見受けられないんです。これがまあ恐ろしいことに(笑)。


恋の障害となるのは性別以外の部分。男同士であることに悩んで当初相手を拒んだり意識したのは片倉利久ぐらいではないかと。相手が自分と同じ男であるという部分をスッコーンとすっ飛ばして、彼らは恋愛を始めるワケです。だからといって、最初から男が好きだとか恋愛対象が男でなければならない性的嗜好なワケでは無い。あくまでそこはボーイズラブ、ですから。



ここで私の大胆な仮説をひとつ。タクミくんシリーズの世界では、個々の性別は男女では無く、「攻め」と「受け」と、「それ以外」に分かれるのではないだろうか?


このタクミくん世界で恋に落ちるのは、「攻め」と「受け」です。どちらにも属さない性別の「それ以外」はいわゆる普通の男性(笑)。


タクミくん世界の舞台となる祠堂学院の「攻め」は、タイプの違いこそあれ、皆、白馬に乗った王子様です。「受け」はなんしかの障害や困難という茨に囚われている。「攻め」は腰に提げた剣を振るって立ちはだかるその茨を切り開き、己の運命の相手である「受け」を迎えに来るのです。そして最後はめでたし、めでたし。


シリーズの主人公である託生とギイを始め、これまでの数多のエピソードに登場したタクミくんシリーズのカップルたちは大体このパターンに当てはまるといえるでしょう。



さて、この仮説とともに実写映画版のタクミくん世界に戻ります。



続きは近日更新予定。