そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

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※原作「Pure」「彼と月との距離」ネタバレがあります
※映画版『Pure』の内容バレに繋がるかもしれません
※『Pure』両メイキング内容のネタバレをしています
※内容を知りたくない方は自主回避推奨!!!!





映画版『Pure』東京試写会まであと4日です。いざ完成品を観る前にとにかくやっておきたい本編大予想!!少ない情報を元にあーだこーだと好き勝手推測するのが最早映画タクミくんでの楽しみのひとつなのです。


ではあらためまして、上記の注意事項はオッケーですか?




〝『Pure』メイキングでみえてきたこと〟



まず今回の映画ですが、原作の「Pure」をベースにしつつ、「彼と月との距離」「告白のルール」のエピソードを交えているようです。これらをミックスする上で、時間軸や細かい部分が改変されています。先日発売されたメイキングDVD全員版と二人版、その両方を合わせ観ると映画での変更点がいろいろみえてきたのでストーリーを予想しつつそれらを整理してみたいと思います。



<二ヶ所の台本シーンからみえてきたこと>


・全員版の台本
三洲と赤池が生徒会室で会話するシーンのリハ中に監督の台本がチラッと見えていますね。ここ、注目したいのは三洲と赤池の次のシーン。台本には、「シーン21 吉沢の部屋(400号室)(夜)」と印刷されています。そしてその下に、おそらくは監督の自筆書き込みで「ホルバイン1F 412号室」の記述が。これはブリティッシュヒルズの宿泊棟の名前なんです。つまり寮部屋に使用したのはブリティッシュヒルズのホルバイン棟412号室!!これずっと知りたかったんですよ〜監督ありがとうございます(笑)。


次にこの高林&吉沢のシーンの台本を一時停止でガン見しますと以下のような台詞がありました。


  吉沢「試合の日、7月7日なんだ」
  高林「7月7日?」
  吉沢「それってすばる天文台の(以下、読み取れないので略)」


つまり、原作では三年生4月のお話だった「彼と月との距離」の吉沢の弓道部の試合と高林が行く予定のすばる天文台特別展これがバッティングした日が7月7日の七夕に変更されたようです。



・二人版の台本
試着室での三洲と真行寺のラブシーン撮影中にメイキング用カメラがその場面の台本を一瞬映しますが、ここも注目したいのは試着室の次のシーンです。台本には「七夕飾り(夜) その夜……七夕飾りの下で話す託生とギイ」という文字が見えますね。さらにその続きには、


  託生「ねえ、ギイ。相楽先輩、音楽祭終わっても、すぐにスペインに
     戻らなかったのって、今日が七夕だったからじゃないかな?」


こんな託生の台詞があります。ということは、カフェでの鉢合わせから試着室、そして予告にもあった夜空を見上げるギイタクのシーンはすべて七夕の出来事になりますね。原作「Pure」では音楽鑑賞会(映画では音楽祭)が七夕の日という設定でしたので、ここも映画版での変更点となります。



<撮影風景からみえてきたこと>


・全員版の虹色会議より
 託生ギイ赤池の虹色トリオによる設定確認会議(略して虹色会議)にて、託生がこんなことを言っています。


 「音楽祭まで、(自分は)いないじゃないですか。最初の七夕飾りのとこだって、あとのシーンとの繋がりだし」


 この言葉、つまり託生の出番は、七夕飾りのシーンから音楽祭までぽっかり空いているってことですよね……。そしておそらく映画冒頭にきているであろう笹に飾り付けしている託生と真行寺のシーンも時間軸的にはあとの方に繋がっている、と。笹飾りから一旦時間を遡って七夕の日までを追う構成でしょうか。



・全員版のギイと相楽先輩の会話より
カフェでのシーンですが、三洲と真行寺の姿はありません。相楽先輩はどうやらこのままここでギイたちと別れて帰るようです。原作では全員で真行寺の洋服を買いにショップまで行くのですが映画版では三洲と真行寺以外のメンバーはカフェに居残りの模様。二人版の方でクランクアップが洋服ショップで今回のメイン二人だけだったことからもそれは明らかです。ここの先輩の台詞を聞く限り、三洲と相楽先輩のお別れシーンも映画ではカットのようですね。



・全員版の三洲と高林の食堂シーンより
ひとしきり「彼と月との距離」からの三洲と高林の会話があったあと、具合の悪そうな三洲がたちくらむ様子が付け加えられています。これは「Pure」での託生の役割を高林が担っているということかな?前出の虹色会議で託生の出番は音楽祭まで無いらしいですから三洲と託生の原作での絡みは今回オールカットかもしれません。うーん託生のスケジュール的にもう仕方無いんだけど、美貌でのこの二人の絡みが結構好きだっただけに、三洲が愚痴こぼしたり託生が少しくらい甘えてよと言ったりするやりとりが無さげで残念。



・全員版の控え室より
お馴染みの顔ぶれに普通に馴染んでいる謎のキャストは一体何者?!なんというか……実にフェミニンな雰囲気のある男の子ですよね。彼は二人版の本読みにも参加していたので、おそらくモブでは無くて役名があると思います。「Pure」の三洲周辺でああいうタイプのキャラはいないし、そうなると「彼と月との距離」の高林周辺キャラとして岩下?片倉との恋愛要素はばっさり削って高林の相談に乗る友人ポジとして出してきてたりするんでしょうか。しかし何者なんだ彼は…謎です。



・全員版の三洲と赤池のシーンより
赤池の台詞に「七夕用の笹搬入書類」という言葉が入っています。多忙なギイの代わりに赤池が三洲に渡しに来た設定のようですが、つまり、この生徒会室でのシーンは笹を搬入するより前の出来事。となると当然ですが託生と真行寺が笹を飾り付けるよりも前ですね。



・二人版の本読みにおける監督の言葉より
 真行寺が三洲に一目惚れした瞬間について説明しているときに、監督が「5から8にかけてのシーンなんだけど」と言っています。三洲と真行寺の出逢いとなった一連のシーンはわりと初っ端ですね。託生との笹飾りシーンからそのまま回想に入るみたいな感じかな?



※追記。大事なところをすっかり忘れ去っていました。
・二人版のキスシーン感想を言い合う三洲と真行寺よりキスシーンについて語る二人の気になった会話。


  「更衣室はさ、がっつりキスだからね」
   (神妙な面持ちでうなずくだけの真行寺)
  「ま、でもここで、ちょっとね、はぐくんだからね」
  「もう次はもう、普通の」
  「大丈夫?濃厚な……」


ここの彼らの様子を見る限り、チョコ口移しと更衣室でがっつり濃厚、今回のメインの絡みはこの2回だけでそれ以上のことは無しっぽい?


正直なところ、映画タクミくんシリーズは、前々作、前作と続いてきた濃厚なベッドシーンで話題作りしなくても、もう十分やっていける領域に 需要側も供給側も達しつつあるのではないかと思っていたりもするので。(ただ託生とギイの場合は彼らの恋愛の根幹に関わる部分だから話は別)今回無いなら無くて全然オッケー、むしろそうであってほしい……。



・二人版の三洲と真行寺のラストシーンより
真行寺の衣装が替わっているので試着室よりもあとのシーンです。沈みゆく太陽に向かって二人歩いていくのが映っているから夕方かな。原作「Pure」のラストシーンはここです。ごとうせんせー日記にあった監督コメントやギイ散歩・2でギイも「ラストの……」と口にしていたので、今回の映画版『Pure』もラストはやはりこのシーン、なんですかね……。




<七夕の日の出来事を整理>
物語上の構成ではなく時系列順に推測してみました。


 ・カフェで鉢合わせ(七夕の昼)
 ・三洲と真行寺消える(七夕の昼)
 ・相楽先輩帰る(七夕の昼)
 ・三洲と真行寺ショップへ(七夕の昼)
 ・更衣室で試着→ラブシーン(七夕の昼?)
 ・夕陽を浴びながら三洲と真行寺(七夕の夕方)
 ・高林と吉沢仲直りでラブラブ(七夕の夜?)
 ・託生とギイ笹飾りの下で(七夕の夜)
 ・夜空を眺める託生とギイ(七夕の夜)



七夕の一日にあったであろう出来事を時系列に沿って並べたなら、夜空を見上げて寄り添うギイタクのラブラブで萌えっなシーンが一番最後にくるとは思うんですが、チラッとみえた台本によると、試着室の場面のすぐあとがギイタクの夜のシーンなんですよね。画的に昼と夜を何度も行ったり来たりするのもちょっと変です。笹飾りの下で話してから、外で空見上げて肩にこてん、かなあ?それ以外に高林&吉沢組の七夕でラブラブな場面もあるでしょうし。嗚呼このラスト前の組み立ては読めません読み切れません。


果たして『Pure』のラストカットはどちらなのか。最後は原作通り、「あんまり葉山に懐くなよ、妬けるから」なのか。それとも最後だけ従来のタクミくんシリーズっぽくギイタクで締めるのか。


……まあ、前者だよなあ…監督もギイも言ってたもんなあ……過剰な期待はしない方がココロの安寧のためなので予防線。



いずれにせよ、すべての正解は4日後明らかになります。ラストカットはこの際譲ってもいいので、託生とギイにメイキングには映っていないさらなるラブラブなシーンがひとつでもありますように……