そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

100718


常に先読みして予防線を張るという名目で

余計な胃痛の種を抱えて不安になるこの性格が

自分でも本当に厄介だなと思っているんですが、

今、考えてもどうしようもないことは、

出来るだけ考えないようにしよう、と思う。

うん、そうしよう。




てコトで、考えていて楽しいこと、タクミくんのことを。

今日の記事の趣旨的には少し違う気もしますが、

カテゴリーは美貌本編感想にしておきます。

(13時半、大幅に加筆修正しました)



前の記事では一ヶ月ぶりに虹色観るかな〜?

とか言っていたんですが、実際は虹色では無く

何故か映画第一弾の春風を観てましたwww (えー

美貌DVDが発売されたらあらためてきちんとやろうと思って

すっかり忘れていた春風と美貌の回想部分との同時再生!!

レコーダー二台を駆使して比較してみましたよ(*´∀`)b


…まあね、映画版春風へのツッコミやら駄目出しやらは

過去にも何度かここで記事にしたこともあるんですが。

(・10/01/22付け記事 …膝枕シーンの比較検証

 ・10/02/08付け記事 …再現3シーンの比較検証)


それにしても。

美貌特典の未公開映像、アレは地味にすごいですわ。

未公開部分含めて回想シーンを時系列に並べ替えて

一年生の入寮日から大体二年生の5月あたりまでを

(「夢の後先」のシーンは二年のいつ頃か不明ですが)

細切れにでも順を追って見せてくれているワケですから。

だから、託生とギイの感情の変化がよりわかりやすい。

時系列に並べると表情の違いがより明らかなんです。



あらためて春風と美貌の回想部分を比べてみると、

託生とギイの表情の細やかな変化、これ、全然違います。

初顔合わせだった春風の二人と、二作目の美貌の二人を

比べるのはフェアでは無いと思いますが、容赦無く比べますw


今回すんごいひさびさに春風を観て強く感じたことは、

託生もギイもなんかちっとも恋してねえなあ〜ってコトかな。

春風のギイがみせる表情からは、祠堂に入学して一年間、

託生に対して “絶望的な片想い” をしていた様子なんて微塵も

感じないんですよ。託生が好きでやさしくしたい近づきたいのに

全身で託生に拒絶され続けた一年のあいだのギイのせつなさ、

これをカケラも感じないんだよなあ…春風のあのギイからは。

彼は「夢の後先」や「暁を待つまで」のエピソードを経たギイとは

とても思えません。最初からニヤニヤ、さわやかに自信満々…

なのか、それとも単に無神経で脳天気なのかよくわからない。

彼の台詞回しがそれに拍車を掛けて…いやいやいや(;´ω`)


美貌のギイの場合、一年のときの回想は勿論なんですが、

二年入寮日に305号室に入ってきて託生と顔を合わせた瞬間の

あの表情っ!! せーつーなーいィィイイィィイィィ!!!! (≧A≦)

託生に視線を逸らされたあと、ちょっとしょんぼりした感じで

視線を彷徨わせてギイも一瞬落ち込むじゃないですか。

でも、そこでめげずに託生に話しかけてみて、反応してくれたら

あんなふうに和ませるように笑ってみせるんですよお〜?!!!

コレ全部、好きな子の気持ちを少しでも引きたいからなんだって

思うと、せーつーなーいィィイイィィイィィィイイィイィィィ!!!! (≧A≦)

両想いになったあと、「夢の後先」からの窓際のシーンで、

本当に愛おしそうに託生を見つめるあの表情、せつなすぎる!!!!

あれこそが、“絶望的な片想い” を経たギイなんですよ〜!!!!

またここのギイのナレーションもね…これ聴くだけで泣ける。

大ちゃんギイだからこそ出来た表情とナレーションだと思います。



春風の託生は、美貌のあとだと嫌悪症に関する部分が甘すぎる。

これは役者では無く、演出や演技指導上の問題だと思いますが、

一番初っ端の登場シーン、まるで緊張感の無い表情ですよね。

ま、作品冒頭にカレーのアップなのもなんでなん?!Σ(゚Д゚;) ですけど

二年生入寮日の託生が、あんなへらへらした緩い表情をするかな?

仕草も緩いよね。おどおどしているワケでも無く本当に普通なんです。

このときの託生は利久以外の誰に対しても全身ハリネズミ状態だった

頃ですよね。三洲が気に入っていた「嫌悪症時代の笑わない葉山」

なのに、人が大勢集まる食堂へ来てあの緩い表情と動きは無いわー。

春風の託生からはトゲトゲの殻で自分を覆っていたあの頃の託生の

痛々しさをあまり感じないんです。一応そのあとは人を大袈裟に避けて

いますけど、託生に痛々しい雰囲気が感じられないし、しかもBGMは

明るくて軽快なクラッシック。だから絵面がちぐはぐで珍妙なんですよ。

またこれも脚本の問題でしょうが、音楽堂の場面を改悪してキスすら

させないので、一体どこで託生がギイの気持ちを受け入れたのかが

はっきりしない。そのせいで託生がギイにみせる表情もはっきりしない。

音楽室(※「堂」ではないw)でギイに告白されキスされそうになっても

嫌悪症が出る兆候すら無いし、逃げようともキスを拒もうともしない。

顔を近づけられている段階でなんかもう全部許しちゃってるみたいな

表情ですよねアレ。嫌悪症はどうなったの?いつのまにか消えていた?

ふざけるなーっ!! 治してないから!! 春風のギイ全然治してないから!!!!


美貌の託生は、回想の一年の頃、二年の入寮日、二年の音楽堂、

ギイに告白されてから、そして本編での三年生入寮日と、それぞれ

表情がまるで違うんです。託生は髪型もほとんど変わってないし

メガネ等の小物も付けていないので、基本的に見た目はずっと同じ

なんですが、そのときどきにみせる表情や雰囲気の違いで、託生が

ギイの気持ちを受け入れて愛されていった時間経過がわかるんです。

トゲトゲの殻を脱ぐ前と脱いだあとでは、託生の雰囲気や動き、表情、

特に目が違う。三年生の入寮日、三洲や野沢や真行寺と接している

ときの託生は、トゲトゲが抜け落ちちゃって雰囲気がやわらかくなって

います。もうすっかりカワイコちゃんですよね。同室になって恋人として

過ごした一年間、ギイにたっぷりと身も心も愛された結果、こんなにも

丸く可愛らしくなって、そしてしっとりと綺麗になっちゃったんだ…と納得w


目に関しては、二年入寮日にドアを開けたギイを見つめたときと

三年入寮日に300号室を再度訪れた託生がドアをノックするのを

戸惑っていて不意に内からドアを開けたギイを見つめたときの

目を比べてみると、その違いがよくわかるんじゃないかと思います。

ギイに対する警戒心や頑なさがね、後者のときには託生のなかに

全然無いんです。めっちゃくちゃ無防備な目でギイを見るんですよ!!!!

…すごいなあと思いました。当然ですが撮影は時系列順に行われて

いるワケでは無いので、ここまでちゃんとそのシーンごとに気持ちを

入れ替えて表情も視線もきちんと作れるんだなあって、感心した。

それが役者の仕事だと言われたら、まあそれはそうなんですけど、

大ちゃんもコメンタリーで言ってましたよね。こいつ役者だよホントに。


音楽堂の告白シーンは、私のなかではパーフェクトなので…。

託生もギイも、二人の表情は個人的に文句の付けようが無いです。

未公開映像では、本編ではカットされた部分、ギイの右腕に閉じ込め

られた瞬間の託生の表情がすごくイイ!! 逃げ出すことをどこか諦めた

ような表情にもみえます。逃げられない託生の気持ちがよく出ている。

この場面、託生はほぼ一言もしゃべりませんから、表情オンリーで

気持ちの変化を演じるんですけども、託生の心がね、解けていくのが

わかる…気がするんです。特に印象的だったのが、最初にキスされた

あと、何度かまばたきしてギイを視界に捉えると、託生の瞳にすうっと

光が差し込むじゃないですか。撮影する上でのライトとカメラの位置に

よる偶然の絵なのかもしれないんですけど、あの光が差していくのが、

託生の心がギイの方を向いた瞬間みたいに私にはみえるんですよね。

「俺を嫌いじゃないだろ?」と口では言いながらも自信無さげな表情で

どこかすがるように少しずつ距離を縮めるギイの表情もせつない!!

表情から話は少しずれますが、ギイが託生を両腕で塞いで逃がさない

ようにするのもね、ココ、本っ当に原作読んだイメージ通り!!!! (≧∀≦)

監督がこれだけはやりたかったというこだわり、最高ですね!!!!

しかもここ、ギイは託生を閉じ込めつつも自分の腕が託生の身体に

触れないように、嫌悪症の託生を最後まで気遣ってるんですよね。

腕で閉じ込めつつ触れないなんて、そりゃあOKカット出たあとすぐに

その場でギイひっくり返るわ。託生も痺れた脚ポンポンするわw


本当の未公開部分である膝枕シーンについては

以前の記事にて詳しく比較検証したので今回は割愛。

個人的には『美貌の瞬間』に収録されているリハ版の方が好きです。

おそらくは春風版と同じアングルにこだわったからだと思いますが

最後、俯瞰で二人を映しているので託生の顔が見えないんです。

ここ、きっとすごく穏やかないい表情でギイを見つめているだろうに

その託生の表情が映っていないのが惜しいかなって思います。



「二人のなかの世界観のなかでこれ(春風の焼き直し)を

 ちょっとやってみたかった」と、コメンタリーでも語った監督。


「この二人がやったらどうなるんだろうって、あのシーンを」

「この二人がやってないシーンを、この二人で見てみたい」

と、ファンの想いを代弁してくれた大ちゃん。


横井監督と大ちゃんによるコメンタリーは本当によかった!!

短い時間ですが参加者が2人なので自然と監督の発言機会も多くて

演出意図などいろいろ聴くことが出来て貴重なコメンタリーでした。

そしてなにより上記の発言が聴けて私はものすごくうれしかったです。

未公開映像部分だけでも特典ディスクは十分お宝です。゚(゚´Д`゚)゜。




今日はいつもに輪を掛けて最後のまとめ方がイマイチですが

これにて書き逃げます(;´Д`)