そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

100614


【美貌のディテイルDVD発売まであと2日!! ヽ(゚∀゚)】




「準備はいいか、野郎ども!!」

で始まるアニメが昔ありました。…大好きでしたw


もしくは、


「Are you ready guys!?」

の掛け声でお馴染みレッツパーリーな筆頭アニメも

7月には日5昇格で帰ってきますが。



そういうワケで。

浜尾託生と大ちゃんギイを愛する皆さん、

準備はいいかーっっ?!!! ヽ(≧∀≦)(≧∀≦)(≧∀≦)ノ




…心底どうでもいい導入で申し訳ないです。

10日程の御無沙汰でした。この間もつぶやき続けていたので

ブログをお休みしていた実感はあまり無いのですが(;´ω`)


あ、そうだ。

コメンタリー云々…のことに関しては、10/01/07付け記事 にて

語っている気持ちと今現在もなんら変わっておりません。

ええ、1月の段階ですでに私、この境地に陥っていたんです。

…結局そう言うことなんだよね。きっとこの先も事務所の方針が

変わらない限りは同じようなことが繰り返されるんだろうなあ('A`)


いやいや、こんな愚痴を言うために戻ってきたワケでは無くて。

明日の午後あたりからはいよいよフラゲで入手される方も

出てくるであろう、『タクミくんシリーズ 美貌のディテイル』

全国の虹色・美貌ファンが待ち焦がれた本編DVD発売を前に

これまでのおさらい的な意味で書いておきたいことがありまして、

何食わぬ顔で2回に分けて記事を更新させていただきますw


では早速。




映画タクミくんプチコラムその10。

“鉄板だった虹色から挑戦の美貌へ” 前編。

※虹色、美貌の内容についてネタバレしていますので注意!!




現在、映画版タクミくんシリーズと呼ばれる作品は三つあります。


 ・第一弾:『そして春風にささやいて』 (2007年12月公開)

 ・第二弾:『虹色の硝子』 (2009年4月公開)

 ・第三弾:『美貌のディテイル』 (2010年1月公開)


ちなみに多くの方がご存知でしょうが、

第一弾と第二弾のあいだでメインキャストと監督始め制作スタッフが

総入れ替えとなり、第三弾は第二弾のキャスト・スタッフがほぼ続投です。


以上を踏まえて、あさって発売されるシリーズ三作目『美貌のディテイル』

こちらは託生とギイのラブストーリーがお話の核となり進んでいきます。

以前にも記事で書いたような気がするんですが、『美貌のディテイル』は

前知識無く一つの完結したお話として観るにはやや難のある作品です。

前作に当たるシリーズ二作目『虹色の硝子』が、一見さんでもそれなりに

楽しめるよう間口を広くしたエンターテインメントな作品であったのに対し、

『美貌のディテイル』はそのへんがかなり不親切な作りだと感じました。

少なくとも原作小説の初巻『そして春風にささやいて』を読んでおかないと

約80分の映像に詰め込まれたすべての要素を十二分に堪能することは

出来ないのではないか。そしてそれが『美貌のディテイル』という作品の

評価が分かれる原因の一つにもなるのではないかと思っています。



話が逸れますが、前作『虹色の硝子』との比較で少し語らせてください。

映画第二弾虹色は、第一弾春風の作品中の流れを一応引き継いでおり、

託生とギイの二人がすでにデキあがった恋人同士の状態から始まります。

“タクミくんシリーズ” の名を冠に戴いている以上、主役である託生とギイの

カップルが序盤は主にボーイズラブ的な要素で話を引っ張りはしますが、

虹色の真の主役は鈴木健志です。中盤以降ラストまで作品をドラマチックに

盛り上げるのは託生とギイでは無く、鈴木と森田のカップル未満な二人です。

故に虹色は、原作未読であっても、託生とギイの馴れ初めを知らなくても、

鈴木と森田の二人が織り成す両片想いなせつない純愛、その恋の結末を

見届けるだけで表層的な物語は十分に堪能出来る作りなのです。


“タクミくんシリーズ” でありながら、お話のメインが託生とギイ以外の部分、

サブキャラクターとして登場するカップルに乗っ取られてしまうこの現象は

年一ペースで続いている原作小説においても顕著に見られる傾向であり、

最早 “タクミくんシリーズ” では無く “祠堂学院シリーズ” であると原作者が

冗談でもそう口にしてしまう程メイン二人の影が薄くなってしまいがちです。

「虹色の硝子」は、世に出された順では原作本編において8話目に当たり、

本編扱いのエピソードで初めて託生とギイでは無く彼らの友人たちの恋愛が

メインとなった話です。謂わば、“祠堂学院シリーズ” などと呼ばれてしまう

現状の先駆け的なエピソードが、この「虹色の硝子」だったワケです。

(正確には「季節はずれのカイダン」が最初のサブキャラメイン本編ですが、

 こちらは託生とギイの直接の友人が絡んでいるエピソードでは無いので)


映画版の二作目に『虹色の硝子』を選んだのも、

そう考えると自然な成り行きだったのかもしれません。

加えて虹色というエピソードが持つ原作のなかでも特殊なストーリー性、

所謂【病気ネタ・死にネタ・悲恋ネタ】はある程度のお涙頂戴が計算出来る。

二作目からの制作陣にとって、虹色を題材に選び、鈴木と森田の結末を

原作通りでは無く実写版のオリジナル展開へと改変する英断をした時点で

第一弾春風のリベンジ的な意味での勝算は十二分にあったのではないかと、

私はそう考えています。


つまり、映画版『虹色の硝子』の成功は鉄板だった、と。


…勿論その成功には、

同シリーズでありながら第一弾とあらゆる要素をガラリと変えて臨んだ

横井監督の手腕と、未熟ながらも要求されたもの以上に応えてみせた

役者たちの熱演、そして奇跡的ないくつかのシンクロがあってのことですが。



話がなかなか本筋に戻れませんが、もう少し虹色におつきあいください(;´ω`)


映画版タクミくんシリーズ『虹色の硝子』は、マイナージャンルとはいえ

作品として高評価を得て、おそらく商業的にも成功を収めたと思われます。

第三弾の製作が決定したであろう時期を逆算で推測してもそれは明白です。

この成功を “次” へ繋げるために大事なのは、やはりその題材選び。

第三弾を原作のどのエピソードから引っ張ってくるかがなによりも重要です。

虹色が当たったことで、制作側としては二つの選択肢があったと思います。

一つは、虹色同様に託生とギイ以外のキャラがメインとなる話を選ぶこと。

虹色以降の原作本編では、サブキャラの恋愛ネタが続々登場しています。

映画版でもサブキャラ頼みの “祠堂学院シリーズ” 化を選択することは

可能だったと思うんです。今後もシリーズものとして細く長く続けたいという

目論みがあったのなら、そちらの方がよっぽど安易な方法だったはず。


でも、二作目からのスタッフはそうしなかった。

第三弾には、託生とギイがメインに返り咲くエピソードを選んできました。

しかも、託生とギイの二人で真っ正面からのラブストーリーとなるお話。

Amazonでも「ラブロマンス」にカテゴライズされる程にガチンコですw

安易なサブキャラ頼みに逃げずに、メイン二人で堂々勝負してきた。

虹色という作品に存在した託生とギイにそれだけ惹き付けるものがあり、

次はこの二人をメインに直球勝負してみたい、勝負しても勝算は有る。

制作陣がそう判断したのではないかと勝手に思っていたりするのですが、

これは浜尾託生と大ちゃんギイが好きすぎる故の私の邪推でしょうかw




ある意味鉄板の手堅い作品だった虹色から、挑戦の美貌へ。

一体それはどんな挑戦であったのか?続きは明日更新予定の後編にて。