そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

100323


映画タクミくんプチコラムその6。

“謂わば、彼らは同志である”




ひさしぶりのプチコラム。今回は本当にプチですw

『美貌の瞬間』の萌えポイント感想を書く前に

一つ別記事にしてまとめておきたいことがあったので

プチコラムという形にさせていただきました。

今回は分析とか考察とかでは無く妄想に近いです(;´∀`)

そういうのが苦手な方は自己判断で回避してくださいませ。




美貌のディテイルメイキングDVD『美貌の瞬間』で

私がお気に入りの一つがチャプター4の22:19〜からの

二人が並んで座って待ち時間を過ごしているシーンです。

『秘密のディテイル』の方で「細い最強馬w」云々の話を二人で

しているのと同じときに撮った続きの部分だと思うんですが、

こちらではちょうどタッキーの話題から映っているので

虹色メンバーの雰囲気を醸し出していていい感じなんですよね。


「心になにかを感じるような作品を今回も作りたい」と語る二人。

役者としてはまだまだだから「がむしゃらにがんばるだけですよ」と

大ちゃんが言って、浜尾が頷いたあとのこの会話。



「いつか、な、それでのし上がるんだよな、ウチらはな」

「うん」

「下積み積んでな」

「がんばるんだよ」

「がんばろう」

「がんばりましょうっ」




これがねー、私、ものすっっっごく、好き!!!! (≧∀≦)


萌え〜!! というよりは、むしろなんだかジーンときた会話でした。

大ちゃんの言う「ウチら」という言葉、「のし上がるんだよな」

それに相づちを打ちながら浜尾が言った「がんばるんだよ」

この会話で強く感じたのが、以前から何度か言っている

美貌での大ちゃんと浜尾のあいだの「対等感」なんですよね。



虹色の硝子のメイキングDVDを見ていると、

休憩時間の二人の関係はまんまテニミュを引きずっていて、

なんとなくバクステのノリで馬鹿やってるって感じですよねw

浜尾にとって大ちゃんはあくまで「部長」であり、四代目青学の仲間。

部長以外の何者でも無い。だから別の現場であったとしても「部長」と

呼んでしまう。それはごく当たり前でごくごく自然な彼の日常だから。

虹色のときの浜尾には、本人は無意識だとしてもそういう気持ちが

あったんじゃないかと思います。(ある意味、虹色という作品的には

その意識が良い方に働いたとも思うんですが、それはさておき)


まあね、それも仕方ない話で、虹色の撮影は氷帝凱旋公演が

終わってすぐにクランクインして、12月半ばの四天公演初日までの

わずか1ヶ月半程のインターバルに9日間で撮られたものでした。

出演者もついこのあいだまで長々と一緒に各地を公演で回っていた

同じテニミュの、しかも一番近いところで過ごした青学メンバーが

何人もいるような現場では、テニミュの延長戦みたいなものですよね。



でも今回は違う。

すでに現役では無くテニミュを卒業してからの仕事ということもあるし、

お互いに卒業後テニミュという世界を離れていろいろと仕事をしてきて

再び演じることになった続編。前作撮影時と比べてその意識の違いは

メイキングを見ていてもめちゃくちゃ伝わってきましたよね。

あらゆる場面で大ちゃんが和ませて笑わせて、絶えず引っ張って

演じるだけで精一杯な浜尾を導くことで完成した虹色の託生とギイ。

(横井監督には浜尾の「お守り」をしてくれたと言わしめた程ですしw)


この、彼らの庇護し庇護される関係(09/12/29付けの記事 参照)は

美貌の撮影時には劇的な変化を遂げていました。それが伺えるのが

前述の二人の会話です。大ちゃんの言葉からも、浜尾の言葉からも、

お互いを対等な共演者として認め合うような印象を受けたんです。

ただ対等な相手役、共演者、というだけではありません。彼ら二人が

テニミュとそして前作で積み重ねた歴史は今作でも確実に存在していて、

ともに戦ってきた同志或いは戦友と語らっているような優しさ穏やかさ、

慈しみすら感じられる……気がするのはさすがに妄想が過ぎますか?w



前述の会話の続きで彼らはこんな話をしています。



「ココ(自分と浜尾の年齢が)、9つ違うんで」

「それ言わなくていいじゃない」



虹色メイキングでも同じように年齢差の話をしていた二人。

あのときは無邪気に(ある意味残酷にw)答えるだけだった浜尾が、

年齢差を否定するというか気にしないような発言をしていますよね。

ブリティッシュヒルズで撮影したときの会話でもそうです。

「マオがおじいちゃんのとき俺もういないんだろうなあ」と呟く大ちゃんに

即座にさらりと「いや、いるよ」と答えた浜尾。ここもすごく印象的でした。


おそらく虹色当時の浜尾にとって圧倒的で絶対的な大人だった大ちゃん。

テニミュ卒業を経て、ようやく彼らが対等に役者として向かい合うことが

出来た、それが『美貌のディテイル』だったんじゃないでしょうか。

原作の「美貌のディテイル」、そして今作の映画の本編でも

ギイは託生に「共犯者になってくれないか」と懇願しています。

この「共犯者」という言葉がもつ意味、それはこれからの人生を

ともに生きていく上で、対等なパートナーとして託生を認めたからこそ、

あの瞬間、ギイの口から出てきた重い言葉なんじゃないかと思います。


託生とギイの「対等感」、「共犯者」というある種の同志的意識。

浜尾と大ちゃんの「対等感」、そして同時に彼らは「同志」でもあります。

浜尾託生と大ちゃんギイのコンビによる二作目が、あのタイミングで

『美貌のディテイル』だったことは、リアルの彼らと非現実の作品との

あいだにまたしても奇跡的なシンクロを生み出し、二度目の “奇蹟” は

作品のなかで十二分に生かされることになったと私は思うのです。


だからこそ、実写映画世界の託生とギイに魅せられたひとたちは

その刹那の “奇蹟” を目に焼き付けようと幾度と無く劇場に足を運んだり

何度も何度も前作や予告編やメイキングを見直したりするのでしょうw




プチのつもりがやっぱり少々長めに書き綴ってしまいました。

タクミくん関連はついつい暑苦しい語りが入って困りますね。

それでも一番語りたかった部分については上手くまとまりませんが

なんとか書けた気がしますので、あとは萌えポイントをいつものように

記事にしたいと思います。出来れば今週中更新、が目標!!!!


(尚、今夜は出先泊のため、いただいているコメントのお返事は

 明日帰宅後にさせていただきます!! いつもありがとうございます!!)