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クアドが死んだ日。男子フィギュアFS雑感。
プロトコルと睨めっこしながら自分用にまとめたものを
貼り付けてます。画面ウザくってすみません(;´ω`)
まずはSPとFSを合わせた総合順位です。
1:(2)ライサチェック 257.67
2:(1)プルシェンコ 256.36
3:(3)高橋大輔 247.23
4:(5)ランビエール 246.72
5:(7)チャン 241.42
6:(7)ウィアー 238.87
7:(4)織田 238.54
8:(8)小塚 231.19
日本勢は高橋選手が日本人初の銅メダル!!!!
そして3人とも入賞という、結果だけを見るなら
とても素晴らしい結果でしたね。
しかし、これが本当に男子フィギュアの試合なのでしょうか。
彼らの演技を見ていてどうしても納得出来ないこの気持ち。
そのへんの拭いきれないモヤモヤを、プロトコルを詳しく
見た上で、一フィギュアファンの感想として書いてみます。
今日のフリーだけの順位とジャンプ構成は以下の通り。
1:ライサ 3Lz3T 3A 3S 3L 3A2T 3F2T2L 3Lz 2A
2:プル 4T3T 3A 3A2T 3L 3Lz 3Lz2T 3S 2A
3:ランビ 4T 3Lz 4T2T 3F3T 2A 3L 3F2T2T 3S
4:チャン 3A2T 3F3T 3Lz 3Ax 3Lz2T2L 3L 3S 2A
5:高橋 4Tx< 3A2T 3L 3F3T< 3S 3A 3Lz 3Lz2T
6:ウィアー 3F 3A 3S 3A2T 3L 3Lz3T 3Lz2T2T 2A
7:織田 3Lz 3A3T 3S 3A 3Lz2T2L 3F2T 3L 2A
8:小塚 4T 3A3T 3Lz2T 3S2T2L 3Ax 3F 3L 3Lz
これをわかりやすくまとめ直すと、
4回転挑戦…プル、高橋(DG転倒)、ランビ×2、小塚
4回転回避…ライサ、チャン、ウィアー、織田
DG(回転不足)…高橋×2
3A転倒…チャン、小塚
3A回避…ランビ
3A+3T成功…織田、小塚
3-3成功…ライサ、ランビ、チャン、ウィアー、織田、小塚
3-2-2成功…ライサ、ランビ、チャン、ウィアー、織田、小塚
3連続回避…プル、高橋
このようになります。
4T-3Tを決めたプルシェンコが金を逃したというのは
非常にショッキングです。ただ今日のプルの演技を見ると
ジャンプの軸がぶれすぎてどうしてあれで転けないのか
不思議なぐらいのジャンプ。あれではジャンプでGOEを
稼ぐことが出来ないと思っていたらやっぱり僅差の銀。
クアドも1回のみで、しかも3-3のコンビネーション無し。
最後に3連続ジャンプを入れられなかった上に2A……。
これではクアド回避でもジャンプをほぼ綺麗にまとめた
ライサに軍配が上がるのも仕方がないのかもしれません。
たらればは禁句ですが、クアドをもう一度跳べていたら。
3-3を決めていれば。3連続を決めていれば……。
高橋はクアドとコンビネーションのセカンドジャンプの
両方が回転不足と判定され大きく減点されました。
クアドでは転倒もして最終的に減点1されていますので
この最初のジャンプの点数は結局ゼロです。
クアドを回避していればという論争はするだけ野暮。
今季、彼はずっとクアドを入れる構成でやってきていて
言ってみればクアドでの転倒失敗は想定内でした。
ただ後半に3Aを決めたことが大きい。3-3並みの加点で
なんとかランビの追撃から逃げ切ることが出来ました。
ちなみに魔法の爆加点装置PCSのFSでの順位は
1: 高橋 84.50
2: ランビ 83.60
3: ライサ 82.80
3: プル 82.80
5: チャン 82.00
6: アボ 79.00
7: ジョニ 77.10
8: 織田 77.00
9: 小塚 74.20
となるんですねー。高橋が1位なんですよ。びっくり。
SPの貯金と合わせてPCSに助けられたと言えますね。
ただ、高橋選手のFS「道」は本当に素晴らしかった。
今日の試合で唯一涙が出てきたプログラムでした。
音とスケーティングがぴったり合っていた。感動しました!!
ちょっとPCSが高すぎな気もしないでもないですが
クアドへの挑戦と後半3A勝負、そして芸術性の評価として
立派に認められていい結果だと思います。
ランビはクアド2回入れた上で芸術面での評価でしょうね。
相変わらずギリギリ踏ん張ってでもクアドを2回降りたのは
本当に素晴らしい。このPCSも今日は納得です。
納得出来ないのは、チャンと小塚の差が10点もついたこと。
今回一番男前なプロを跳んだのは小塚だと思います。
小塚はクアドを成功させ、3Aからの3-3コンビネーションも
クリーンに降り、2つ目の3-3も成功、2回目の3Aは転倒した
ものの、後半には3連続ジャンプも成功させています。
クアド回避で3A1コケしかも最後に2Aなんてチキン構成の
チャンと比較しても小塚が10点も劣るとは思えません。
金銀のライサ&プルと比べてもチャンのPCSはたった0.2点差!!
恐ろしい……これが地元開催の爆加点PCSマジックですね。
SPでは見逃してもらえた高橋選手がきっちりDGとられたこと、
ステップの評価でLv4が大盤振る舞いされていること、
そしてPCSでの爆加点が相変わらずまかり通っていること。
……来週の女子シングルを前に不安を隠せません。
今日、男子のクアドは一度死んだのかもしれません。
でも、小塚選手がクアドを決めてくれたこと。
ソチを見据えてこれは男子フィギュアにおける希望の光です。
こんな、女子と変わらないジャンプ構成なんて男じゃねー!! ですよ。
そう言う意味では圧倒的なジャンプをジャッジに見せつけて
はてさて。女子はどうなりますやら。