そして青空は永遠に晴れたまま。

奇跡の2.5次元役者・浜尾京介の芸能活動復帰をのんびり待機中。

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明日の今頃は

タクミくん完成披露試写会の3回目直前……(*´∀`)ハゥン

ちょうど仙台試写会から一ヶ月ぶりとなる本編です。

私の頭の中の記憶とどのくらい違っているのか

楽しみだったり不安だったり……やっぱり楽しみだったり。

でもでも明日だけで3回見られるのが一番嬉しいですv



では今日も『美貌のディテイル』メイキングの感想を。

またちょっと違った視点からお送りしたいと思います。

ネタバレしますので自主的に回避してくださいませ。




『美貌の瞬間』のチャプター2が「春風にささやいて」というコトで

本編ではカットされてしまった膝枕のシーンが入っているんですが

ここの冒頭で横井監督がギイと託生に状況説明をしてますよね。

これを聞いて、監督の原作把握度の深さに、私びっくりしました。


あと『秘密のディテイル』のチャプター4でもそうなんですが

寮のロビーのシーンで託生と真行寺と野沢について役者たちに

「齋藤君(演じる野沢)も含めてみんな禁断の恋の真っ最中」

って説明してたのが、原作読者としてはちょっと嬉しかったです。

そうなんですよ。野沢も準モブでただそこに居るんじゃなくて、

彼には彼の秘密の恋物語が過去にあっての現在なのよね。


作り手側としては本当はそうするのが当然かもしれないけど、

そこまで手をかけてられない事情で作られる作品もあるでしょう。

でも今作の『美貌のディテイル』だけでなく、他の原作も含めて

きちんと登場人物の関係性を把握してる監督に私は感動しました。



で、もう一度ギイと託生の膝枕シーンに話は戻ります。

ここは映画第一弾の春風にもあったシーンで、

それをわかった上で今作はリンクさせるようにわざわざ作り直した

ってのがメイキングの大ちゃんの言葉からはっきりしたんですが、

第一弾のシーンと今作とでは決定的な違いがあります。


以下、比較のために購入した春風DVDを見直して検証w




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【春風版】


「なあ託生」

「ん?」

「膝貸してくれ」

「えっ?」

「少し休みたい」

(体育座りの託生の膝をつかんで伸ばさせるギイ)

(背後の膝の位置を確認してゆっくり頭をのせる)

(この間託生の台詞無し)

(託生のリアクションを一切追わないカメラ)

「サンキュ」

託生モノローグ:

 ギイ、忘れないでくれてるんだ、ぼくの嫌悪症を。


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【美貌版】


「なあ託生」

「ん?」

「膝貸してくれ」

「えっ?」

(言うなり勢いよく託生の膝に頭をのせるギイ)

「ちょっと、ギイ」

(困ったように戸惑う託生)

「少し休みたい」

「これだけで十分だから」

「うん……」

「サンキュ」



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どうですか?明らかに違いますよね?


春風版ではモノローグでギイが嫌悪症を気にしてくれていると

託生に言わせていますが、本当に嫌悪症を気にしているなら

あんなに思いっきりよく託生の膝にベタベタ触るワケがない!!!!


最大のポイントはギイの台詞 「これだけで十分だから」 です。

これがあるのと無いのとでは全っ然意味合いが変わってくる。

あのね、この時点では、ギイは「これだけで十分」なんですよ。

想いは通じ合っているけれど、身体はまだ繋がってないんです。

横井監督はそこをわかっててちゃんと二人に説明していましたよね。

託生の心の最奥にある秘密はまだすべてギイに晒してないんです。

ギイは本当は託生と身も心も繋がりたいけど、託生の嫌悪症を

思い遣って、託生の心が許した範囲でしかまだ接触しないんです。

そのせつないギイの想いが表現されているシーンなんですここは。

なのに「これだけで十分だから」の台詞を抜くなんて理解度乏しすぎ。

この場面で託生の戸惑う心を表情で追わない演出も有り得ないし

もっと言えばギイが無遠慮にベタベタ触るなんて有り得ないわー('A`)


この幻の回想シーン、浜尾託生の表情もいいですよね。

ギイに戸惑いながらも、最後はすこしうれしそうに微笑むんですよ!!!!

あーもーこんな回想チラ見させられたら妄想ばっかり膨らんじゃう。

浜尾託生と大ちゃんギイで原作に忠実な『June Pride』が見たい!!!!



そんな妄想込みでの第4弾への期待と願望については

また日を改めて記事にしたいです。